エジプト:マラウィ博物館修復に向けた国際的取り組み
2013年08月29日付 al-Hayat紙
マラウィ博物館内の惨状:本紙
マラウィ博物館内の惨状:本紙

■エジプト:マラウィ博物館修復に向けた国際的取り組み

【カイロ:サーミル・スライマーン】

国際連合教育科学文化機関(ユネスコ)は、考古遺物の損傷修繕のエキスパートや専門家を含む派遣団を送り、上エジプト・ミニア市のマラウィ博物館で破壊されたエジプトの考古遺産修復の支援をすると発表した。博物館の襲撃と破壊は、解任されたエジプト大統領ムハンマド・ムルスィー支持者たちによるラービアならびにナフダ広場での座り込みを治安部隊が強制排除した直後に起こった。

派遣団は、博物館の収蔵品でダメージを被った物を修復し博物館を自然な状態に戻す計画を立てることに加え、ユネスコが歴史的遺産として登録している数々の歴史的建造物やモスク、教会、修道院に及んだ破壊の規模算定を支援する予定である。

ユネスコのエジプト政府代表ムハンマド・サーミフ氏は、エジプトの考古大臣と共に、今後数週間のあいだにユネスコでワークショップを開催することを検討中であると明らかにした。ワークショップはエジプトの文化遺産保護、修復、維持のための手段を協議することを目的とし、考古省幹部とユネスコの専門家、市民団体の代表者たちが参加する。

ユネスコは同機関のインターネットサイト上において、博物館から盗まれた収蔵品のリスト(「レッド・リスト」)を登録し、その数は1,040点(その内の一部は回収されている)に達すると発表した。

それはユネスコのイリナ・ボコヴァ事務局長による声明が出された後であった。声明は、博物館の収蔵品の略奪につながった犯罪行為に対する国際的非難を含んでいる。ボコヴァ氏と各種の国際機関は盗品の回収のためユネスコとエジプト政府に協力する必要性を主張した。

マラウィ博物館には、テル・エルアマルナ地区から発掘されたファラオ時代の遺跡が収蔵されていた。地上階の二つの展示室は破壊活動にさらされ、ガラスケースが割られ小さな考古遺物は全て盗まれた。一方、大きく重いものや陶器はその数多くが破壊された。また博物館内の図書館に収蔵されていた古典書籍の多くが引き裂かれ燃やされ、その中には100年以上の歴史をさかのぼるものもあった。2階は完全に破壊され放火され、金貨などの貨幣、金や貴石で作られた像など収蔵品の大半は盗まれた。

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(翻訳者:袖山結生)
(記事ID:31294)