詐欺女占い師2名が逮捕：多くの女性をだましてきたと供述

　コーヒー占いを行い、幸運の処方箋を書いては、ジン祓いを謳って、アルボルズ州の市民らを騙してきた二人の女が逮捕された。

　本紙の取材によれば、アルボルズ州刑事警察署長は、この件に関して「先週、ある女性が刑事警察のもとを訪れ、占い師の女二人を詐欺容疑で告発した」と述べた。

　訴えを起こした女性に対する聴取で明らかとなったのは、彼女がしばらく前、ある若い女と知り合いになり、その女が彼女の家を時折訪問しては、コーヒー占いを行うようになった、ということであった。そんなある日、女は彼女に対して、次のように言ってきたという。「あなたの生活は呪われています。ジンたちが行き来しているために、近いうちに大きな災いが降りかかり、あなたの生活を困難なものにしてしまうでしょう。一刻も早く、この呪いを取り除かねばなりません」。

　ハミードレザー・ゴルサバーヒー大佐は、次のように付け加えた。

容疑者の女はコーヒー占いに精通しているとして、数回にわたって家主である女性のために占いを行い、そのたびに同じ言葉を繰り返した。そこで彼女は、こうした状況から救われるために、この女に助けを求めた。すると女は、「自分ではこの呪いを祓うことはできない。とある砂占い師の女性の家に一緒に行って、幸運の処方箋を書いてもらう必要がある」と言ってきたという。

　同大佐はさらに、次のように指摘した。

占い師の女を信じ込んだ被害者の女性は、街の一角にある砂占い師の女の家を、彼女とともに訪れた。そして数時間の面会の後、砂占い師の女は、「あなたのために処方箋を書いてあげるから、何度か面会にいらっしゃい。処方箋に書いてある通りにしなければダメですよ。もしそれを怠れば、あなたや家族に大きな災いが降りかかるでしょう」と言ってきたという。

　アルボルズ州警察署長はさらに、次のように付け加えた。

このようにして訴えを起こした被害者は、境遇から逃れるために数回にわたって、女に4500万トマーン〔約150万円〕を支払い、ガラス玉や幸運の処方箋数通を購入した。そして数日後に、新しい幸運の処方箋をもらいに女の家を訪れようとしたところ、占い師の女はすでにその場を去り、数人の人物が女の家の前に集まっていることに気がついた。彼ら／彼女らは口々に、女にだまされたと訴えていたことから、占い師の女が詐欺師だったことが分かったとのことである。

　同氏はその上で、「本件が立件され、司法による命令が下ったことを受け、砂占い師の女と共犯の〔コーヒー〕占い師の女の逮捕に向けた警察の捜査が開始された。そして数日後、〔コーヒー〕占い師の女が逮捕され、刑事警察に身柄を移されて、罪を自供した」と述べた。

　容疑者は、「ご婦人方と親交を深めたあと、彼女たちの家に上がり込んでは、コーヒー占いをしました。そして女性たちを騙し続けるために、彼女たちを砂占い師の友人に紹介しました」と供述しているという。

　ゴルサバーヒー署長はまた、「この女の自供を受け、共犯者の行方を捜索し、彼女を逮捕した。容疑者宅の捜索の結果、砂占いやコーヒー占いに関する本、ガラス玉等が見つかった」と指摘した。

　身柄を警察に移された女は、・開運、・自宅からのジン祓い、・アルツハイマー病の治療、・金運上昇、・生活状況の改善のためのお祓い、・運気の上昇などを謳っては、人々、特に婦人らを騙し、インチキな処方箋を作成して、これまでに2億200万トマーン〔約700万円〕以上を騙し取っていた〔ことを供述しているという〕。

　司法命令が下ったことを受け、この二人の占い師の女は拘置所に移送された。彼女らへのさらなる取り調べが続けられている。

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（翻訳者:8410068 ）
（記事ID:33561 )