事件で拘束された4名の容疑者、無罪放免「酸かけ魔は人格障害にかかっている」
2014年10月23日付 Iran 紙

 エスファハーンの酸かけ事件の主犯を描いたCGによる似顔絵が、刑事警察によって入念に調べられている。目撃者や被害者らは、酸かけ犯の男について同じような特徴を指摘しており、想定イメージを捜査班に提示している。

 他方、警察の得た証拠によって容疑者らを拘束する流れは続けられているが、〔これまでに拘束された〕4人の容疑者はみな無罪放免となった。

 こうした中、エスファハーン州警察長官代理のホセイン・ホセインザーデ大佐は、「〔連続して〕酸かけ事件が発生していた流れはすでに断ち切られており、エスファハーンで〔人に酸をかける〕新たな犯罪行為は目撃されていない。幸運なことに、この流れはすでにストップしており、酸かけ魔からの〔新たな〕動きはまったくないと言える」と述べた。

 同氏はさらに、「警察はこの事件の容疑者の拘束を行っているところである。互いに何の関連もない4人の容疑者が最近の酸かけ事件との関連で逮捕されたが、捜査を進めた結果、これらの者たちは犯人でないことが明らかになったために、我々は彼らを釈放した」と続けた。

心理学を用いた捜査も

 ホセインザーデ大佐はまた、この事件での酸かけ犯のあり得べき動機について、

この事件では、心理学の大先生らのアドバイスも活用している。先生方は〔犯人の〕犯行の意図に注目して、酸かけ犯は反社会的な人格をもった精神病患者ではないか、と指摘している。犯人が選ぶターゲットには互いに関連性がなく、また重度の精神障害のために、彼の動機もバランスを欠いた人格にその根源があるとのことだ。

 と述べた。

 同大佐は、酸かけ犯に関する想定イメージはつかんでおり、近く逮捕されるであろうことを確信していると指摘した上で、「前科のある犯罪者のファイルを調査して分かったのは、この酸かけ犯には前科がないということである。とはいえ、犯人は近く逮捕されるであろうし、国民にも詳細についてお知らせすることになるだろう」と述べた。

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( 翻訳者:32hasan )
( 記事ID:35770 )