ニセ精神科医、女性らを盗撮(下)
2014年11月10日付 Jam-e Jam 紙

 27歳のこの女性の供述が記録されたことを受け、容疑者の特定と逮捕に向けた警察による捜査が始まった。恐喝犯の男を逮捕すべく、男の隠れ家に警察官らが向かったところ、容疑者は警察が来る前にすでにそこを退去していたことが分かった。

 その後、逃亡した容疑者が潜伏しているとみられる場所を監視したところ、捜査官らはついに、新たに賃借りしたオフィスに男がいるのを先週末頃に発見し、男を逮捕した。捜査官らが男のオフィスを捜索したところ、巧妙に取り付けられていたカメラを発見した。

〔‥‥〕

 容疑者のパソコンはさらなる捜査のために、ホラーサーン・ラザヴィー州のサイバー警察の専門家らの手に委ねられた。すると、男のオフィスに通っていた別の4名の女性の映像が、このパソコンに記録されていることが判明した。彼女らもまた、恐喝犯の男の被害に遭っていたものと思われる。

 これらの映像の発見により、〔それまで容疑を否認していた〕容疑者は再び取り調べを受け、ついに沈黙を破って、罪を認めた。

〔‥‥〕

女性らへの警鐘

 ホラサーン・ラサヴィー州サイバー警察長官はこの件に関して、本紙記者に「容疑者に対しては法的判断が下されており、彼に関する補足的な取り調べが続けられている。容疑者の恐喝に巻き込まれた人は、同州の治安警察に来てくれれば、容疑者を告発することが可能だ」と述べた。

 セイエド・モフセン・エルファーニー大佐は、市民、特に婦人らに警告を発し、精神科医やカウンセラー、その他の肩書きを称しているからといって、それだけを理由にそうした人物をすぐに信用して、自分の生活上の秘密を打ち明けるようなことのないよう、またこの種の人物が自分のオフィスだと称しているような場所に立ち入るようなことも控えるよう、呼びかけた。

 同氏はその上で、もしカウンセリングを受けたいと考えているのなら、人々の財産や名誉・貞操(ナームース)、そして生活に狙いを定め、それらを危険に晒そうとしている悪徳業者や詐欺師のワナにかからないようにするためにも、許可を得ている信用できる施設を利用すべきだとも指摘した。



本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

Tweet
シェア


この記事の冒頭に戻る
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:Caballero16 )
( 記事ID:35891 )