火傷の運命を見つめる不安な眼差:元夫に酸をかけられた母娘の物語(2)
2014年11月25日付 Iran 紙


 今回の酸かけ事件でレイラーの顔は無事だったが、両手、左耳、そして左半身に火傷を負い、医師たちは治療を施した上で、耳たぶの切除を余儀なくされた。

 レイラーの母親も両足の治療を受けた。そして娘に対する酸かけ事件の取り調べのためにシャフリヤール警察署に出向いたところ、驚くべき筋書きを目の当りにしたのであった。母親は警察で、酸かけ犯の婿が事件現場から逃げることが出来ず、驚くべき主張をして身の潔白を申し立て、保釈金を積んで釈放されたことを聞かされたのである。

 アリーは警察への申し立ての中で、姑の方こそ自分に酸をかけようと企てていたのであり、それを知って自分の身を守るために、彼女のバッグから酸の入った容器を奪って、二人にかけたと語ったのである。

沈黙を破る

 レイラーと母親はそれから一年後、酸かけ犯が通りを自由に闊歩しているのみならず、あらゆる手段で再び二人を脅迫してきたのを知って、ついに沈黙を破った。

 女性の左耳は聴力が低下し、耳たぶを切除したため、ひっきりなしに頭痛に悩まされるようになった。レイラーは長い間、火傷のことをひた隠しにするために、家に引きこもるようになった。もし友人たちが彼女に付き添い、人生の希望を与えてくれなかったならば、精神状態が悪化して、今頃病気という名の底なし沼に引き込まれていたことだろう。

 レイラーが25歳だったアリーと結婚したのは、17歳の時だった。市の関連機関の職員だった夫のもとで、当初は平穏な生活を送っていた。結婚生活18年を経て、この若いカップルには11歳と15歳になる二人の娘がいた。レイラーによれば、アリーは品行が悪く、猜疑心が強かったために、生活は彼女にとってつらいものとなっていった。そしてついに、彼女はアリーと別れる決心をしたのであった。

 レイラーは二人の娘とともに母親の家に行き、マント〔※女性が全身を覆うためのコートのこと〕生産の工場を立ち上げて暮らしていたが、元夫からの脅迫は毎日のように続いた。アリーは彼女を脅してよりを戻そうとしたが、彼の品行の悪さと脅迫行為が功を奏することはなかった。

つづく




本記事はAsahi 中東マガジンでも紹介されています。

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( 翻訳者:KWSHMKYSH )
( 記事ID:36018 )