火傷の運命を見つめる不安な眼差:元夫に酸をかけられた母娘の物語(5)
2014年11月25日付 Iran 紙

母心の吐露

 この事件で両足に火傷を負ってしまった50歳のソグラーは、次のように述べている。

レイラーを見ては日々涙を流し、悲しみに明け暮れています。事件の日、娘の身体から白い煙が上がるのを見て、人々に助けを求めましたが、どうにもなりませんでした。こんなことを経験するくらいなら、私なんかこの世にいなければよかったくらいです。支援を受けられないばかりか、婿から脅され続けているのです。国の責任者にお願いしたいのは、私たちがもう二度とこのような辛い現場を目の当たりにすることのないよう、酸かけ事件にもっと注意を払ってほしい、ということです。また、私たちを支援していただきたいと思います。

裁判所の判決

 アリーはレイラーとその母親に酸をかけたことにより、マラールド市司法局の一般刑事裁判所第101法廷の判事から有罪と認定され、賠償金(ディーヤ)の支払いと禁錮2年を言い渡された。

 この判決で、アリーはソグラーに酸をかけたことに関し、・全身の8%の面積に当たる、前身部分および左右の太腿の内側へのⅢ度熱傷により、人間一人に対する完全賠償額の12%相当、・左手の甲の0.5%に当たる面積へのⅢ度熱傷により、人間一人に対する完全賠償額の0.75%相当、・両前腕の後部の3.5%に当たる面積へのⅡ度熱傷により、人間一人に対する完全賠償額の3.5%相当、・右太腿の一部から火傷した各部への皮膚移植により、人間一人に対する完全賠償額の2%相当、の賠償が命じられた。

 レイラーへの賠償金支払いについては、この判決は以下のよう述べている。

アリーは〔被害者の〕顔、首、頭、左耳、左上半身、左肩と脇の下、両足のかかと、及び右膝の各部の25%を占める面積にⅡ度ないしⅢ度の熱傷を負わせ、Ⅱ度の熱傷の面積は全身の表面積の4.5%に及ぶことから、人間一人に対する完全賠償額の4.5%相当の賠償を、また上記の部分におけるⅢ度の熱傷の面積は20.5%に及ぶことから、人間一人に対する完全賠償額の41%相当の賠償を、また物理的・化学的諸要素との接触による皮膚の〔機能の〕制約に起因する身体の欠損により、人間一人に対する完全賠償額の5%相当の賠償を、また左顔面の熱傷に起因する瘢痕による美的損傷により、人間一人に対する完全賠償額の25%相当の賠償を、また火傷によって左耳たぶが完全に失われたことにより、人間一人に対する完全賠償額の50%相当の賠償金を、〔‥‥〕言い渡す。

 この判決で、犯罪の一般的側面を考慮して、禁錮2年のタアズィール刑〔裁判官の裁量による懲罰・矯正のための刑罰〕が、これまでの拘留日数を計算して言い渡された。

つづく


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( 翻訳者:赤城颪雷来 )
( 記事ID:36137 )