「黒い暴力」—ショック班、世界の酸かけ事件を報告(3)
2014年12月02日付 Iran 紙

 公表された統計によると、パキスタンでは女性が被害の対象となる酸ふりかけ事件が年間400~750件発生している。数字が示すところでは、西暦1999年からこれまで、酸かけ事件は世界的に上昇傾向にある。インド、パキスタン、バングラデシュに次いで酸かけ事件が多いのはカンボジアだが、カンボジアが上記の国々と違う点が一点だけある。それは、酸かけ事件の犠牲者が男女で半々だということである。

ヨーロッパにおける酸かけ事件

 北アメリカおよびヨーロッパで伝えられていることによれば、酸かけ事件は西暦19世紀から流行し、件数が最も多かったのはブルガリアとギリシアだった。公表された数字が示すところでは、イギリスでは昨年だけで130人が酸かけ行為の犠牲となっており、被害者の多くが未婚・既婚の女性たちだった。

 酸かけ行為は、さまざまな国で暴力的な目的のために利用されている。ある懸念すべき統計が示すところでは、酸かけ攻撃の犠牲者たち1500名中、未婚・既婚の女性たちが8割を占めているという。

イギリスでも酸かけ事件の通報が増加

 ロンドンにある世界慈善協会の発表によると、イギリスでは酸かけ行為の件数が憂慮すべきほど増加傾向にあるという。例えばサセックス王立病院では、酸かけ行為の被害に遭って病院を訪れた患者数が、昨年と比べて大幅に増加した。

 イギリス警察の発表も、西暦2008年から2013年の間に酸かけ事件の被害者数が著しく増加したことを示している。また〔その他の〕数字も、アジア諸国と比べて、ヨーロッパ諸国で女性への暴力行為が増加傾向にあることを物語っている。こうした攻撃の一例として、ある女性テレビ司会者が硫酸を顔にかけられて重傷を負い、顔を元の姿に回復させるために100回以上に及ぶ外科手術を受けなければならなかったケースを挙げることができよう。

つづく


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( 翻訳者:ちゃんぴの )
( 記事ID:36151 )