シリア人ハーズィム・シャリーフが「アラブ・アイドル3」で優勝
2014年12月15日付 al-Hayat 紙
優勝後に歌うハーズィム・シャリーフ。隣には審査委員会と参加者2名。
優勝後に歌うハーズィム・シャリーフ。隣には審査委員会と参加者2名。

■シリア人ハーズィム・シャリーフが「アラブ・アイドル3」で優勝

【ベイルート:本紙】

長い道のりを経る中、様々な予測が飛びかい、そして息を潜め、そののち…、参加者の一人、シリア出身のハーズィム・シャリーフが、「MBC1」と「MBCエジプト」の「アラブアイドル」第3期のタイトルを獲得した。これは番組の最終回のナイトショーにてのことで、このショーにはUAEの大スター歌手フサイン・ジャスミーも参加した。またアラブ世界内外の多くの街でたくさんの人々が視聴し、様々な歌やドラマに関するパネルが広く掲げられた。

シャリーフの勝利で、芸術の世界を満たし、人々に喜びを与えた番組のファンファーレとその残響の中、「アラブアイドル」第3期のページが閉じられた。アラブ世界で最も人気のある音楽番組の1つとされるこの番組の放送局による閉会式の声明では、「並外れて素晴らしい声の素質を持つ人材を発見し、それを表舞台に引き出すことに再び成功するとともに、高い視聴率と非常に熱心な観衆を得ることができた。さらに、インターネットやSNS、ネットフォーラム上で大きな、注目すべき反応が記録された」と述べられた。

そして再び、「アラブアイドル現象」として知られるようになったものを確立することに成功した。その現象は「アラブのメディアと同様、世界的メディアにも通じる道を見つけた」。このことは、人々の日々の会話やお互いの議論の一部になったことを受けており、時に民族的・国民的感情や熱情を伴う騒々しい論争となるほどで、これはしばしば閉鎖的熱狂的愛国主義のレベルに達するほど―少なくとも、多くが数日前の最終予選に残ったクルド人参加者の排斥を行なったことなどがこのことを表現しているが―であった。毎週この番組を見、継続して毎回視聴する。視聴者は、批判、分析、投票を行い、そしてついには優勝決定戦に至るまで熱心に視聴する。

一方放送局は、ハーズィム・シャリーフが「優勝にふさわしく、彼に軍配を上げた視聴者の投票のお陰で」彼と競った強豪2人、サウジアラビア出身のマージド・マダニーとパレスチナ出身のハイサム・ハラーイリーよりも彼に「天秤が傾いた」。この競合2人は、自分の出番をこなしていたが、結果発表の直後、素晴らしいスポーツマンシップと友情にあふれる雰囲気の中で、彼を祝福し、優勝を共に祝った。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:田村颯 )
( 記事ID:36209 )