コラム:アラブ諸国とNATOの協力関係
2014年12月14日付 al-Hayat 紙

■アラブ諸国とNATOが協力する必要性

【イェンス・ストルテンベルグ】

「イラク・シャーム・イスラーム国」(ダーイシュ)は国境を越えた脅威となっているが、「ダーイシュ」はイラク・シリア両国民にとっての大きな脅威となっているだけではなく、様々な中東の国々や、世界の他の諸国の諸政府・社会をも脅かしている。

この脅威と対決するためには、多数の国家が協力し、必要な政治的・経済的・軍事的措置を採りつつ、長期間にわたって努力する必要がある。この点に関しては、私は、国際社会の支援を集め、我々の共通の目的を守るための連合を結成したアメリカの努力が強調されてもよいと思っている。

この連合を特徴づけるものは、この連合が地域各国と北大西洋同盟(NATO)加盟諸国からなっていることである。この連合が証明しているのは、一部の者が言うように、事態は宗教間の紛争に関係しているわけではなく、また西洋が他の文化に対して自らの意志を押し付けているわけでもないということである。むしろ、その逆に、世界中の平和を愛する国家は、暴力と過激主義の廃絶のために肩を並べて協力している。迅速さと熟練度に特徴づけられるこの協力は、数年間にわたる連携のたまものにほかならない。我々は2011年には、他の地域各国とともに、リビア国民を保護するための国連の特別措置を実行した。また、今年は、北大西洋同盟と北アフリカ・中東の9か国による地中海ダイアローグの20周年を祝う年にあたる。さらに、今年はNATOと湾岸諸国の対話・協力関係の批准を目指したイスタンブル協力イニシアティブ(ICI)の10周年を記念する年でもある。

(後略)

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( 翻訳者:前田悠作 )
( 記事ID:36229 )