イラン人男性、「アーモンド・アイ」の妻との離婚を申請(1)
2015年05月06日付 Jam-e Jam 紙

【タペシュ(ジャーメ・ジャム紙水曜日付録):スィーマー・ファラーハーニー】40歳の男性が、日本人妻との間で二人の子供を儲けたにもかかわらず、テヘラン家庭裁判所に出向き、離婚申請を行った。

 サッジャード〔※イラン人男性の名前〕は10年前仕事のため渡日し、そこで初めて、彼の日本人妻となる「モニカ」と出会った。二人は交際は続き、サッジャードはついに彼女との結婚を決意した。

 彼は日本で簡単に式を挙げ、しばらくしてからイランへ行き、彼女を自分の家族に紹介、そこでも簡単に式を済ませた。家族は皆、日本人の新婦を見て喜んだが、彼の母親だけは違っていた。彼女は、サッジャードの嫁にはイラン人女性がいいと考えていたのだ。しかし息子はモニカを愛しており、モニカとともに生きたいと願っていた。愛に溺れる新郎新婦は挙式後、夢の結婚生活を送った。

 サッジャードとモニカのイランでの暮らしは良好で、モニカは自分の家族のもとを訪れるために、時折日本に帰ることもあった。しばらくして初めてとなる子供も生まれ、二人の生活はより一層甘美なものとなった。ところが今、この若い男性は家庭裁判所の判事の前に座り、物思いに沈んでいるのである。

 彼の思いは過去にさかのぼっていた。あんなにもつらい生活を送った日々のことを思い出し、そして今、日本人女性との結婚が彼の人生における最大の過ちであったことを悟ったのであった。

 息子の結婚のことを知って、息子の元に電話をし、泣きながらモニカとの結婚を思いとどまるよう訴えた母の言葉を思い出した。彼の母はこう言ったものだった。「文化の違いがある限り、あなた方二人は幸せにはなれない」と。あぁ、母の忠告に耳を貸していたら。そして美しく、二度と戻らない若き日々を、彼を幸せな気分してくれる女性の傍で過ごしていたら。

つづく


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( 翻訳者:飯 )
( 記事ID:37562 )