娘の結婚をめぐる対立の末、中年カップルが離婚
2015年05月20日付 Jam-e Jam 紙

【ジャーメ・ジャム紙別冊タペシュ4面】ある中年カップルが、家庭裁判所268法廷に入り、離婚申請書を判事に手渡して、ソファに腰掛けた。

 多少の間をおいて、判事が離婚を申請する理由を尋ねると、中年女性が口を開き、次のように述べた。

私と夫の生活は、娘の求婚式の後、崩壊してしまいました。

私と夫は2年前に結婚したばかりです。結婚したとき、夫の子供はみな既に結婚していて、私は年下の娘と一緒に暮らしていました。一緒に暮らし始めたとき、私たちの間にはこれといった問題や不和は一切存在しませんでした。

しかしそれも、私の娘のところに、求婚者が現れるまでのことでした。ナーセル〔夫〕は最初からこの結婚に反対し、わたしたちが〔娘に求婚してきた男性の可否について〕調べることすら許しませんでした。

しかし、私の娘がこの男性に好意を抱いていたことから、わたしはお互いをよく知るためにも、彼ら〔※求婚者本人とその家族〕がプロポーズのために私たちのところに来るのにOKを出しました。ところが夫は、その夜から今にいたるまで、「お前はなぜ私の意見を尊重しないんだ」とガタガタと文句を言ってくるのです。

彼は求婚式の行われた夜も家に帰ってこず、その日から「もしこの結婚が実現するようなことがあれば、お前とは別れる」と言うようになったのです。私としても、娘の考えを尊重しないわけにはいきませんし、夫が子供のように意地を張っていることを理由に、娘に嫌な思いをさせるわけにもいきません。

こうしたことを理由に、私たち2人は離婚することに決めたのです。私たちはそれぞれに安らぎを与えるために結婚したのであって、互いに不快な思いをして、生活の場を戦場にするためではありません。

 この女性の話の後、彼女の夫も判事に対して、次のように述べた。

妻は私を無視し、私の意見を尊重してくれません。よもや私は一家〔を監督する〕男ではないとでもいうのでしょうか。私が反対しているのには、必ず理由があるわけです。妻と彼女の娘は、私をこれほどまでに蔑ろにするなんてことがあってはならないはずです。

彼女たちは、私に伝えることなく、私が反対していることを知りながら、求婚式の予定を組んでしまいました。このことがきっかけで、私は家族にとって価値のない人間なのだということを、私は悟りました。

こうしたことから、私ももはや、この女性とその自己中心的な家族と一緒に暮らしていきたくはありません。私はこの女性の娘を自分の子のように可愛がっていました。私が〔結婚に〕反対したのも、私は〔娘に求婚している〕男は生活力のない人物だと思ったからです。もし〔妻や妻の娘から蔑ろにされるような〕このような生活が続けられるようなことになれば、私自身の子供たちも私に敬意を払わなくなってしまうでしょう。

 裁判の終わりに、判事はこの夫婦が〔離婚に〕強くこだわっていることを見て、最終的に合意による離婚の判決を下した。

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( 翻訳者:8413105 )
( 記事ID:37683 )