息子を失った母親が本紙に激白「心が震え、刑執行目前で殺人犯を赦しました」(3)
2015年06月02日付 Jam-e Jam 紙

 マアスーメ・ザファル〔※殺人の被害者の母親〕は、自らの過去を悔い改め、この過去を償うためにも〔遺族の〕赦しに一縷の望みを抱いてた殺害犯に、再び生きる機会を与えた。彼女は次のように述べている。

アリーは27歳でした。86年〔西暦2007年〕の夏には結婚式を挙げる予定でした。ところがすべては暗転しました。8年にわたって、彼を失った悲しみが、彼の若い嫁と私、そしてその他の私の家族の人たちの心に残りました。

この辛い事件は、1386年オルディーベヘシュト月10日〔西暦2007年4月30日〕の夕方、ナハーヴァンド県内のとある場所で起こりました。この辛い事件が私の記憶や心から消え去ることは、決してないでしょう。

レザーという名の殺害犯は息子と同い年で、息子の親友でした。友達になってすでに数年がたち、レザーは私たちの家によく来ていました。私もレザーのことを、自分の息子のアリーのように考えていました。あの夜レザーは息子のとこに来て、彼らは連れだって外で夕飯を食べました。あの夜、アリーはもっと早く家に帰る予定でしたが、連絡が付かなくなりました。

つづく


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( 翻訳者:SHK )
( 記事ID:37852 )