オンライン花婿たち(1)
2015年06月10日付 Jam-e Jam 紙


【ジャーメ・ジャム紙タペシュ8-9面:モジュガーン・アンサーリー】「好きだよ」の言葉は、彼女にとってあまりに甘美なものだったのだろう、憧れの男性との夢の宮殿が突然にして崩れ去ったことを、彼女はいまだに信じられずにいる。彼女は2人だけのチャットのページを何度も何度もスクロールし、白馬に乗った王子様がご機嫌を損ねた痕跡やら言葉やら態度やらを探してみた。しかし、そんなものはどこにも見つからない!

 〔チャットの中身を冷静に〕見回せば、交わされた愛の言葉、「好きだよ」の言葉の中には、〔男性の側の〕欲深い態度や疑問点、〔女性の心に〕つけ込み、最後には〔彼女を〕裏切って欺そうとする姿勢がはっきりと見て取ることもできたはずだ。でもまさか!あの愛の言葉と情景がすべて真っ赤なウソだったなんて、とても彼女には信じられないのだ!

 今日、ソーシャル・ネットワークや、TelegramやViberなどといった携帯電話向けネットワークは人間関係の聖域を打ち壊し、時間や地理上の制約なしに人々が互いに関係を構築することを可能にした。しかし、この制約のない関係はさまざまな諸問題をも伴うものであり、諸個人がトラブルに巻き込まれる原因を生み出している。ソーシャル・ネットワークに蔓延する諸問題の一つに、社会通念から外れた関係〔が男女間で生じていること〕が挙げられよう。それはインターネットを通じた友人関係や結婚という形で現出することがある。

 さて、こうした状況で新たな問題として起きているのが「偽りの求婚者たち」の活動である。こうした犯罪者たちは、偽りの身分や肩書きを用いて、ヴァーチャル・ネットワーク上を徘徊し、言葉巧みに若い女性を欺す。彼らは弁舌爽やかでハンサムであり、被害者らを欺すのに特別な能力を有している。これに関連して発覚した最新の事件として、ある若い女性が携帯電話用のソーシャル・ネットワーク上で、こうした「偽りの求婚者」のワナにかかってしまった事例を挙げることができよう。

つづく


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( 翻訳者:8413306 )
( 記事ID:37919 )