路上乱闘殺人事件の殺害犯に大いなる赦し
2015年06月15日付 Iran 紙


【ショック班】絞首台の手前にまで来ていたある殺人犯が、大いなる赦しによって再び生きるチャンスを得た。

 殺人の犠牲者の遺族は〔賠償金が得られるという〕いかなる見込みもないまま、〔キサース(同害報復)刑による〕復讐を放棄した。

 イラン暦1390年ティール月7日〔※西暦2011年6月28日〕、首都警察の警察官らは、ジョムフーリー通りで数人の若者たちの間で、流血を伴う乱闘が起きているとの一報を受けた。警察官らが仕事に取りかかると、ハミード・レザーという名の若者がこの路上での乱闘で負傷し、病院に搬送されたことを知った。

 この若者が死との闘いに負け、病院のベッドの上で永遠の沈黙を強いられると、刑事警察殺人特別課の捜査班は流血事件の真相解明に向けた捜査を開始、1週間とたたぬうちにベフザードという名の殺害犯を逮捕した。

 ベフザードは取り調べの中で、次のように話した。

ジョムフーリー通りで、私は友人と一緒に乱痴気騒ぎをしていました。その時、ハミード・レザーと彼の友人たちが通りを横切ろうとし、私たちの方をじろじろと見てきたのです。このことをめぐって、私たちの間でもめごとが起こりました。私は通常の状態ではなかったため、何をしたらよいのか分からなくなり、ナイフでハミード・レザーに襲いかかりました。正気に戻ったとき、何という過ちを犯してしまったのかが分かりました。

 男はさらに、「罪を犯し〔たことが分かっ〕てすぐに、私は後悔しました。そして何日間も悪夢を見ました」と付け加えた。

キサース刑の判決

 この殺害犯は、テヘラン州刑事裁判所第71法廷で、5人の刑事裁判官の裁きを受け、殺人の罪を認めた。そして男は司法委員会よってキサース刑(同害報復刑)、すなわち死刑と80回のむち打ち刑が言い渡された。

大いなる許し

 最高裁判所の判事らも判決を支持したことで、殺害犯は絞首台まであと一歩のところまで歩を進めることとなった。ところがその時、殺人の犠牲者の遺族が〔殺害犯から〕ディーヤ(賠償金)を得られるという見込みもないまま、大いなる赦しによって自分たちの息子を殺害した人物に再度の命を与えたのである。

 この報道によると、ベフザードは昨朝、〔遺族の権利行使としてのキサース刑という側面からではなく〕犯罪の一般的側面について司法審理を受けるため、再び5人の判事らの前に立ち、裁きを受けた。

 この男は審理の中で、後悔の念を表明、殺害の遺族の人道的措置に関して、彼らに感謝の意を述べた。

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( 翻訳者:KM )
( 記事ID:38086 )