イラク:ラマーディー東でイラク軍とイスラーム国が衝突
2016年03月10日付 al-Hayat 紙
ラマーディー近郊のヒート市へ向かうイラク軍部隊(Reuters)
ラマーディー近郊のヒート市へ向かうイラク軍部隊(Reuters)

■ラマーディー東でイラク軍とダーイシュ間の激しい戦闘

【バグダード:ブシュラー・ムザッファル】

アンバール県の地元筋は、ラマーディー東にて治安部隊ならびに部族民兵らとイスラーム国(ダーイシュ)間で戦闘が勃発したと明らかにした。時を同じくして、ラマーディー市北部の村はイスラーム国から解放されたとの報道がなされた。一方イスラーム国は、サラーフッディーン県東のトゥール・フーズマートゥー郡を狙ったミサイル攻撃を行った。

同地元筋は「ラマーディー東のブーウバイド、ブーバーリー両地域に囲まれた一帯で、治安部隊とイスラーム国の武装兵らの間に激しい武力衝突が起こった」と語った。続けて「有志連合や航空・ヘリコプター部隊の戦闘機が、ハーリディーヤ島のイスラーム国所有施設、格納庫ほか多くの軍事目標を攻撃、同組織の武装集団に対し甚大な物的・人的損害を与えた」と述べた。

ラマーディー市の治安筋は「対テロ部隊と軍部隊は、緊急展開部隊と部族民兵らの協力のもと、ラマーディー北部のアスリーヤ村の解放に成功、施設のひとつにイラク国旗を掲げた」と語った。また「この解放に際して、イスラーム国による抵抗はなかった。戦闘員らはヒート郡に撤退していた」と述べた。同治安筋は「数十名の捕虜はラマーディー西の難民キャンプへ移送された」と指摘した。対テロ部隊の情報筋は「対テロ部隊ならびに第16師団の部隊複数は、捕虜30名の解放に成功した。捕虜のほとんどは女性や子どもで、イスラーム国は、捕虜を人間の盾として用いるため、アスリーヤ村に拘束していた。すでに彼らは、ラマーディーから7キロ西の地域にある難民キャンプに移送されている」と明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:井上剛 )
( 記事ID:39931 )