サウジアラビア:「ダーイシュ」(イスラーム国)がサウジアラビア人士官暗殺を認める
2016年04月06日付 al-Hayat 紙

■「ダーイシュ」はサウジアラビア人士官暗殺を認める

【ダンマーム:ムニーラ・フダイブ】

サウジアラビア人士官(階級は大佐)が昨日火曜日の朝、銃撃により負傷し、アルジャー町(リヤド北西部)で殺され、テロ組織「ダーイシュ」(イスラーム国)は犯行への関与を認めた。

サウジアラビア内務省治安担当報道官は報道発表のなかで次のように述べた。「昨日火曜日朝8時半、ダワーディミー県のアルジャーの中心で、キターブ・マージド・ハマーディー大佐が何者かの銃撃を受け、殉職した」。また関係治安当局は、現在も捜査対象である犯罪を抑止するため、積極的に措置を講じると述べた。

「ナジュド州」広報局なるものに代表される同テロ組織は声明で、事件への関与を認め、今後も引き続き、治安関係者を標的としていくと脅迫したうえで、ハマーディー大佐のクワイイーヤ県(リヤド西部)の諜報機関における階級を明らかにした。この声明は、同組織の複数の情報サイトで拡散されている。

サウジアラビア国内の複数のテロ組織は、母体である「アル=カーイダ」から、分派として生まれた組織である「ダーイシュ」に至るまで、個人を標的とした多くの暗殺作戦を行った記録がある。これらの作戦は過去10年にわたり実行、ないしは未遂に終わったものである。暗殺の標的となったのはサウジアラビアの高官、治安・情報関係者、同国内の外国人労働者とりわけ西洋諸国出身の人々だ。

同組織の犯行が未遂に終わった事件のなかでもっとも有名なのは、ムハンマド・ビン・ナーイフ殿下の暗殺作戦である。殿下は当時、治安担当内務次官だった。事件があったのは2009年のラマダーン月で、場所はジェッダにある彼の宮殿だった。この事件は「アル=カーイダ」メンバーのアブドゥッラー・アスィーリー氏によるものであった。

(後略)

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( 翻訳者:江部七子・二見咲穂・下條実紘 )
( 記事ID:40207 )