シリア:政府、反体制派は包囲する四つの町の住民合わせて500人を「交換」
2016年04月21日付 al-Hayat 紙


■ダマスカスとシリア北部付近の包囲下にある町々の住民が避難開始

【ロンドン、ベイルート:本紙、AFP】

反政府勢力包囲下にあるシリア北西部の二つの町の住民250人の避難許可の合意を受けて、親政府部隊包囲下にあるレバノン国境近くの二つの町の住民250人が昨日避難を開始した。

「シリア人権監視団」によると、「バス複数台がイドリブ北東の郊外のフーア市、カファルヤー町に入り、負傷者や患者と彼らの付き添い約250人を乗せた。またダマスカス郊外のザバダニ市、マダーヤー町にも、同様に救急車と同数の患者を搬出する車輌が入った」。

同監視団の活動家は、バス複数台がカファルヤー町、フーア市郊外に停まっているところを目撃した。これらのバスは上記四つの市町からダマスカス、イドリブ、ラタキアに向かうためのバスに向かう許可を待っていたという。一方、マダーヤー町近郊で赤新月社の車輌複数台が銃撃を受け、発砲した当事者について非難の応酬がなされた。

これに先立って、レバノンのヒズブッラー傘下の「マナール」チャンネルは昨日、この合意のニュースを報じた。レバノン国境付近の親政府部隊の包囲下にある二つの町とは、ザバダニ市とマダーヤー町で、反政府勢力の包囲下にある二つの町は、フーア市とカファルヤー町を指している。フーア市とカファルヤー町はイドリブ県に属しており、住民の大半がシーア派で、政府を支持している。

目撃者が「ロイター」に話したところによると、「シリア・アラブ赤新月社の車輌がマダーヤー町とザバダニ市から退去する際に反政府勢力の銃撃を受けたが、死傷者はでなかった」という。また「マダーヤー町とザバダニ市の住民はレバノンではなく、反政府勢力が支配するイドリブに移送される予定である」という。

紛争当事者は、9月に上記四つの市町で停戦合意を地元レベルで交わしていたが、この合意は完全に履行されていない。

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( 翻訳者:森本瑠・森山花彩・菅沼実祝 )
( 記事ID:40308 )