ロシア:シリアの和平交渉停滞で反体制派を非難する
2016年04月26日付 al-Hayat 紙

■ロシア政府は高等交渉委員会を強く非難し、テロ組織リストに複数の反体制派グループを加えるよう強硬に主張する

【モスクワ:ラーイド・ジャブル】

ロシア大統領府はシリア交渉が行き詰まったことで、同国の懸念を表明した。しかし国際シリア支援グループに政治プロセス推進のための会合を呼びかけることを否定した。また一方でセルゲイ・ラヴロフ外務大臣は「高等交渉委員会を除外した交渉プロセスの継続」が必要であると強調した。また彼は同委員会が「安保理諸決議を履行していない」と非難した。

シリア反体制派、とりわけ高等交渉委員会に対するロシアの姿勢はさらなる過激化に向かった。もはやロシアの論調は同委員会の交渉参加を延期する決定に批判を向けるにとどまらず、安保理決議に違反していると直接非難するまでになった。本紙が取材した外交筋によると、このことから示唆されるのは、ロシア政府が反体制派の代表団編成に関する強制力のある構想策定を要求するために、安保理の場で動くかもしれないとういこと、そしてこれと並行してテロ組織リストの拡張を強く主張するということである。リストの拡大は「イスラーム軍」や「シャームの自由人」、そしてその他の「ヌスラ戦線」と繋がりを断とうとしない組織を含めるためである。

またロシア大統領報道官のドミトリイ・ぺスコフ氏はロシアがジュネーヴでのシリア和平交渉の状況悪化について強く懸念していることを強調した。さらに、同国が「この交渉プロセス発展促進とその支援、そしてこのプロセスへの妨害を容認しないために、適切にできる限りのことをする」と述べた。しかしそれにも関わらず、同報道官は高等交渉委員会について示唆しながら、「一部当事者が頑迷な状況でのこのような会合について話すことは困難」と述べ、シリアでの国際シリア支援グループに政治プロセスを推進するための会合を呼びかけることを否定した。

(後略)

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( 翻訳者:鈴木愛理・高橋舜・竹田悠人 )
( 記事ID:40342 )