エジプト:テロリストによるインターネット利用抑止の必要を強調
2016年05月12日付 al-Hayat 紙

■スィースィー大統領は「テロリスト」のインターネット活用に抵抗し、域内での協力を唱道

【カイロ:アフマド・ムスタファー】

エジプトのアブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は「テロリストが自らの思想の拡散や新たな構成員の勧誘にインターネットサイトを活用していることに抵抗」するよう呼びかけた。また、昨日のカイロでのクウェートのヤアクーブ・アブドゥルムフスィン・サーニウ法務宗教関係大臣との会談で、スィースィー大統領は「テロ撲滅のための地域的、国際的取り組みにおいて、本件へ関心を向ける必要がある」と警告した。

大統領府は声明によると、エジプトのフサーム・アブドゥッラヒーム法務大臣が出席した会談のなかで、クウェートのサーニウ法務宗教関係大臣は「エジプトをアラブ世界の安全保障と安定の基盤だとして高く評価、また最近ヘルワンで起きたテロ事件の犠牲者らに弔意を示した」。また大統領府は「クウェートはエジプト、さらにはテロや過激思想の撲滅に向けたアラブ諸国の取り組み強化を目指すエジプトの姿勢を支持している」と発表、スィースィー大統領が「エジプト・クウェート関係はその特別なありようによって特徴づけられており、共通の歴史と同一の運命によって両人民は結びつけられている」と強調した。

大統領府の声明は、同会談で「アラブ連盟のアラブ諸国法務省会議執行委員会の会合で審議予定の複数の議題を取り扱い、その中には、テロ撲滅やテロ資金源根絶に関するアラブ諸国間の諸合意実現のための仕組みの活性化、テロ撲滅、組織犯罪、人身売買罪といった分野におけるアラブ諸国間の司法協力の強化が含まれていた」ことを明らかにした。

スィースィー大統領は「現下のアラブ民族に立ちはだかる諸課題に対抗するため、アラブ諸国の協同行動の強化が必要である」と強調、「司法協力の基盤強化の枠組みや、テロ撲滅に関するアラブ諸国の法的枠組みをめぐって行われているアラブ諸国法務省会議の取り組みは重要である」と指摘した。さらに「テロリストが、思想の拡散や新たな構成員の勧誘にインターネットサイトやSNSを活用していることに抵抗することが肝要である」と強調した。また「テロと過激思想の撲滅のため、地域的、国際的な努力の一環として本件について必要な関心が払われるべきだ」と呼びかけた。

(後略)

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( 翻訳者:滝瀬晏子・藤木郁理・博田智 )
( 記事ID:40435 )