イラク:政府軍がファッルージャ奪還へ
2016年05月24日付 al-Quds al-Arabi 紙


■イラク:ファッルージャへの侵攻の開始、謎の迫撃砲がバクダードを攻撃

【バグダード:本紙(ムスタファー・ウバイディーと諸通信社)】

昨日月曜日〔5月23日〕、イラク軍の戦闘員2万人が――戦闘機や装甲車、砲兵旅団に援護されながら――、長きにわたった包囲後の突入に向け、ファッルージャの丘陵部に到着した。

彼らは同市を奪還するための「テロの破壊」作戦を開始した。ファッルージャは、バクダードの西60kmに位置し、米軍が駐在した時期にも熾烈な戦いが行われてきた地域である。現在は「イスラーム国」組織の主要拠点の一つであり、昨年12月より政府軍の包囲下に置かれている。

防衛省将校の話によれば、侵攻は複数の地点から始められ、すでに参加する諸部隊が配置されており、侵攻の主任務はイラク軍によって担われる。加えて、「人民部隊」もまた、ファッルージャ北部と東部における「イスラーム国」組織の諸拠点に対する猛攻を加えるなど、主要な役割を果たしている。彼らは車両搭載型ランチャーを用い、高度な破壊力を有するミサイルを発射している。その中には最近イランから持ちこまれた「アル=カーヒル(勝利者)」が含まれる。また、さまざまな部族により構成される諸武装組織もこの解放作戦に参加する。

ファッルージャのように「イスラーム国」の支配下にある地域の支配権を奪還することは、イラク政府高官たち、その長たるハイダル・アバーディー首相が意識を向ける最大の関心事となっている。また、ワシントン主導の連合軍は、一連の作戦の実行におけるイラク軍支援に大きな役割を負っている。これらの作戦には、現在ジハード主義者たちによって支配されているイラク第2の都市、モースルの解放作戦の実行のための第1段階が含まれる。

(後略)

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( 翻訳者:田原文太 )
( 記事ID:40537 )