チュニジア:テロリスト勧誘細胞を摘発
2016年06月01日付 al-Hayat 紙

■チュニジア政府:紛争地帯へ若者を派遣するテロ細胞を解体

チュニス:ムハンマド・ヤースィーン・ジャラースィー


チュニジア当局は若者を勧誘し紛争地域へ派遣することを中心的に行うスース県のテロ細胞を解体することに成功した。一方国会議員は同僚議員が便宜供与の見返りとして賄賂を受領した疑惑の解明を求めた。チュニジア内務省は昨日発表した声明で国防部隊(憲兵)がスース県沿岸部(北東部)で7人からなるテロ細胞を解体したと述べた。彼らはいわゆる「ジハード」のために若者を勧誘し武装組織に加入させることを専門としていた。

声明によると、7人のメンバーは若者をサラフィー・タクフィール主義へ転向させ、組織がスース市一帯で活動していることを認めた。スース市は去年リゾート地を狙った武装攻撃にさらされ外国人観光客十数人が犠牲になった街だ。またこの組織は紛争地域で若者を勧誘しテロ組織へ加入させる活動をしていた。

逮捕されたメンバーはシリアやリビアの領土で活動するテロリストたちと連絡をとっていたことを認めた。国防部隊(憲兵)は容疑者の家宅捜索の間に扇動的な動画やタクフィール主義者関連の書籍、イスラーム・マグリブ諸国のアル=カーイダの動画、テロリズムの象徴的人物の演説などを発見した。

一方、チュニジアの国会議員は昨日の国会本会議にて行政上の便宜供与の見返りに賄賂を受領した同僚議員の疑惑に関する調査開始の必要性を訴えた。野党の民主潮流のサーミア・アッブー議員は一部の議員が議会内での法案通過や腐敗するロビー団体の支援を目的として賄賂を受けとったと告発した。また一部議員の財産申告がなく、依然として不透明な状況の中、議長と議員らに国会に向けられている非難を受け止め調査をするよう呼びかけた。

(後略)

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( 翻訳者:朝武絢奈、新宅涼 )
( 記事ID:40605 )