シリア:革命以降政府軍が1万9千人以上の子どもを殺害した疑い
2016年06月05日付 al-Hayat 紙


■報告書は、革命以降シリア政権が1万9千人以上の子どもを殺害したと疑っている

【ロンドン:本紙】

反体制系のシリア人権ネットワークは、最新の報告書の中で以下のように述べた。「我々は2011年3月の革命勃発以来、シリア政府軍の手によって19,773名の子どもたちが殺害されたことを証明した。うちの297名は狙撃手による銃弾に倒れ、少なくとも159名が拷問のために死亡した。また、殺害された子どもたちのうち拘束されていた子どもの数は1万人を超え、うち2,716名は今日に至るまで依然として拘束下にある」。

同ネットワークは「シリアの子どもたち…翼の折れた天使たち」と題した報告書の中で以下のように指摘した。「シリア政府軍によって父親を奪われ、父のいない孤児となった子どもたちの数は少なくとも3万7千人に上り、シリア政府軍によって母親を奪われた子どもたちの数はおよそ6千人に上る。報告書が証明したように、およそ4,083の教育施設が被害を受けており、それによってシリア国内にいる数百万人以上の子どもたちが教育〔を受ける権利〕を奪われている」。また報告書は、シリア政府軍が数百名の子どもたちを戦闘活動に直接的・間接的に動員していることを強調した。

報告書では、ダーイシュについて、無差別砲撃や殺人、拷問や性的暴行、徴兵や学校施設の住居転用といった行為を通じて戦争犯罪を犯しているという疑いが持たれている。報告書ではダーイシュが殺害した子どもたちの数を351名、ダーイシュに拘束されている子どもたちの数は少なくとも217名であると見積もっている。一方で〔報告書によれば〕ヌスラ戦線は49名の子どもたちを殺害し、少なくとも22名の子どもたちを拘束した。

また報告書は、反体制派武装集団が729名の子どもたちを殺害し、およそ84名の子どもたちを拘束したとし、加えてこれらの集団は一部の軍事活動で子どもたちを動員したと記している。

(後略)

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( 翻訳者:田中大輔 )
( 記事ID:40628 )