サウジアラビア:在イラク大使が語る両国関係の変化
2016年06月06日付 al-Hayat 紙


■サブハーン氏:イラクのサウジアラビアへの開放は反対諸派に怒り

【ジッダ:イナード・ウタイビー】

在イラク・サウジアラビア大使のサーミル・サブハーン氏は、(名前の明かされない)諸派が、サウジアラビア―イラク関係、中でも特にシーア派―アラブ関係における開放〔の動き」を不安に感じていることを強調した。また、テヘランが2003年のアメリカによるイラク侵攻とサッダーム・フセイン体制の崩壊以来、イラク情勢を支配しようと試みていることを指摘した。

サブハーン氏は本紙との通信において以下のように述べた。「反対諸派は、イラクの中枢がサウジアラビアに対して開かれることに怒り、私たち〔サウジアラビア〕がシーア派やアラブ諸部族の中枢と継続的な対話を持つことを不安に感じている。他方、イラク人民のあらゆる勢力は〔サウジアラビア〕王国に対して顕著な評価を与えてくれている。」同氏は、〔彼の発言が〕外国諸機関が流布する音声録音であることを否定し、彼個人に帰するものであると述べた。本紙への情報筋が確認したところによれば、その録音の音源は、サウジ人政治アナリストとのテレビ討論の一部を分割したものであるとされる。

さらに、同大使は以下のように指摘した。「ファッルージャ市で起きていることに関するサウジアラビアの立場は、住民に対する集合的処罰を拒絶するというものである。彼らは、テロ組織ダーイシュ〔IS〕のもとに拉致被害者や戦争捕虜となっている。」

同氏はさらに強調して、以下のことを述べた。サウジアラビアは、テロおよびテロを醸成するイラク内外の環境に抵抗するあらゆる動きを強く支持している。しかし同時に、ファッルージャ市の周辺にはイラン人テロリスト(として知られる)人々が存在することを認識している。「イランはイラクの〔宗派的な〕人口動態を変化させ、イラク人アラブに宗派対立の炎を焚き付け、燃え上がせようとしている。」

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( 翻訳者:中本明花 )
( 記事ID:40631 )