モロッコ:オランダへの移民労働者の権利を守る協定に署名
2016年06月07日付 al-Quds al-Arabi 紙

■モロッコはオランダへの移民労働者の権利の保護協定に署名

【ラバト:本紙】

モロッコは、同国の沙漠の民に対するオランダの補償金問題を乗り越え、オランダへのモロッコ人移民労働者の権利の保護のため、新たな社会保障協定に署名した。

モロッコ雇用・社会問題省の発表によれば、モロッコとオランダは、1972年2月14日に締結された社会保障のための一般協定の改正プロトコルについて、2013年から開始された一連の交渉の結果として、ラバトにおいて署名した。交渉の中では、この問題のさまざまな側面が開放性と積極性をもって追求され、相互の敬意と諸権益に関する相互理解、受給者に認められる諸権利の保護の枠組みから論じられてきた。

同省によれば、本プロトコルは、オランダの社会保障の受益者であるモロッコ系移民が得てきた諸権利を保護することを可能にする。これは、オランダの国外あるいはEUの外部へ送る補償金の削減を定めたオランダの法改正の文脈に位置づけられる。一方、本プロトコルによれば、例えば、移民の家族手当や遺族年金を現在受け取るあらゆる受給者を保護し、同様に、過去にこれらを受け取っていた高齢者の年金を保護することも可能になる。

加えて、本合意は、2016年10月までモロッコ国内に居住する新規受給者に関して、関連する法的要件に則り当該権利の消失に至るまで、家族手当や遺族年金、高齢者年金〔を受ける権利〕が侵害されることがないようにするものであり、オランダの法改正による新しい要件の適用の影響を減らすことを可能にする。その法改正とは、未亡人と孤児に対する手当の新規受給者に対して、2016年10月からは居住地の原則を適用するものであり、モロッコに居住している家族手当と高齢者年金の新規受給者については2020年10月末までその期間が延長されている。

(後略)

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( 翻訳者:宮下優奈 )
( 記事ID:40634 )