国連:ダーイシュへの警戒を強める
2016年06月09日付 al-Hayat 紙

■「ダーイシュ」が「より深刻な」局面を開始することを警戒

【ニューヨーク:本紙】

国連は、「ダーイシュ」が「より深刻な新局面」を開始し、それは「市民・国家などの目標に対する、さまざまな方法による、完全な形で準備され中央統制された攻撃の危険性の増加によって」特徴付けられると警告した。安全保障理事会は昨日夕方、潘基文・国連事務総長の報告書について検討することを決定した。同報告書はさまざまな勧告を含んでいるが、その中には、各国が外国人テロ戦闘員の移動に対する監視を強め、彼らに関する情報交換を進めること、「刑事司法に関わる特定の法的・立法的手続きの強化」、「テロ資金の撲滅」の継続、そして、国境監視とインターネットを通じた新兵リクルートの監視の強化が挙げられる。

事務総長の報告書が指摘するところによれば、ダーイシュは直近の6ヶ月で、ロシア、ドイツ、インドネシア、パキスタン、ベルギー、バングラデシュ、トルコ、フランス、レバノン、エジプト、そしてアメリカ合衆国への攻撃を開始し、シリア、イラク、リビア、イエメン、アフガニスタンにおける作戦を通じて、死者500人、負傷者数百人という結果を生んでいる。

同報告書によれば、シリアとイラクにおける〔国際的な〕圧力の高まりから、ダーイシュは「戦闘地域の外部にあるダーイシュ関連組織へ資金を移動させる」ことを余儀なくされている。さらに、同組織の中枢司令部は現在、「資金的圧力に苦しんでいる」と指摘し、ラッカにおける戦闘員の給与が昨年末から50%減らされていることを明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:松崎萌子 )
( 記事ID:40655 )