パレスチナ:イスラエル当局はテルアビブ襲撃事件を受け、パレスチナ人の通行許可証停止および西岸への増援部隊派遣を決定
2016年06月10日付 al-Quds al-Arabi 紙

■イスラエルがテルアビブの襲撃事件を受けてパレスチナ人8万3千人の通行許可を停止、西岸地区に増援部隊を派遣

【首都:本紙=ワディーウ・アワーウダ/ファーディー・アブー・サアディー両特派員発】

イスラエル当局は昨日木曜日(6月9日)、パレスチナ人8万3千人に対するラマダーン期間中のイスラエル領内および東エルサレへの通行許可を取り消した。またイスラエル軍は、テルアビブで二人のパレスチナ人の襲撃によりイスラエル人四人が死亡した翌日、西岸占領地への増援部隊派遣を発表した。

軍は声明の中で「状況分析にもとづき、ユダヤ・サマリア師団への二個大隊の増強がなされる予定である」と述べた。軍は各大隊の兵士の数を特定しなかったが、ある軍情報筋は、数百名の兵を追加投入する方向で議論は進められていると明らかにした。

(中略)

一方イスラエル防衛省の民政局およびパレスチナ占領地軍事活動責任当事者は、声明の中で次のように述べた。「ラマダーン月を迎えるに際して、(東エルサレムへの)通行許可が、特に家族に会うためにユダヤ・サマリア地区(イスラエルの西岸地区についての呼称)からやってくるパレスチナ人たちに認められたが、すべての通行許可は取り消された。取り消された通行許可は8万3千人分にのぼる。」

さらにイスラエル警察は、ラマダーン月最初の金曜日の礼拝のために数万人のパレスチナ人がアル=アクサー・モスクに到着する事を受けて、数千人の警察官を東エルサレムに配備することを明らかにした。警察は昨日木曜日、次のように述べた。「明日(本日)の明け方から、東エルサレムで数千人の警察官配備が開始される予定である。」

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( 翻訳者:川口慈 )
( 記事ID:40657 )