シリア:アサド大統領が電力大臣に組閣を命じる
2016年06月23日付 al-Hayat 紙

■アサド大統領、イマード・ハミースに対し新たに組閣を命じる

【ロンドン、ベイルート:本紙、ロイター】

シリア国営通信SANAは昨日水曜日、シリアのバッシャール・アサド大統領が電力大臣のイマード・ムハンマド・ディーブ・ハミース技師に新たに組閣を命じたと報じた。しかし、同通信社は組閣の理由については直ちに報じなかった。また、ハミース氏がワーイル・ハルキー氏の後継者となった理由についての詳細や、ハルキー氏が権力の座に留まるか引退するかについても報じなかった。

ハルキー氏は、前任者リヤード・ヒジャーブ氏が離反し、反体制派に合流した後、首相に任命された。

SANAがイマード・ハミース氏について伝えた記事によると、ハミース氏は1961年ダマスカス郊外に生まれで、1984年に電気工学の学士号を取得、ダマスカス大学でエネルギー分野の修士号を取得している。また「1977年以来アラブ社会主義バアス党の現役党員で、2013年から現在まで党地域指導部メンバーを務める」という。同時に、2011年からは電力大臣の職に就いている。ハミース氏は既婚者で三児の父。

シリア政府は、反体制派武装勢力の支配下にあるイドリブと、政府がその半分を統治下に置くアレッポを除く西部の主な人口密集地域を支配している。また、クルド人部隊はトルコ国境沿いの広範囲を支配しており、「ダーイシュ」はシリア東部のラッカ県とデリゾール県を支配下に置いている。

4月には、政府統治下にある地域で議会選挙が行われたが、反体制派はこれを無効だと述べた。

シリア紛争は6年目に入った。この紛争は、アサド大統領に対する平和的蜂起という形で始まった。中東地域内外からの軍事介入が起こり、その間に過激派組織「ダーイシュ」が勢力を増した。

(後略)

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( 翻訳者:二見咲穂・菅沼実祝・鈴木愛理 )
( 記事ID:40723 )