エジプト:6月革命の3周年にあたって
2016年06月27日付 Al-Ahram 紙

■革命の3周年に……政治家たち「6月30日革命はエジプト国家を分解から守った」

【アビール・ムルスィー】

政治家たちが意見を一致させたところによれば、3周年を迎える6月革命の諸目的のなかで達成された最も重要なことは、テロ組織であるムスリム同胞団を表舞台から退場させたこと、それにより宗教国家の思想を終焉させ、エジプト国家を分解から守ったことにある。しかし同時に、6月30日革命のすべての目的を達成するべく、近代的で市民的な民主国家を建設する速度を上げる必要性があることにも、政治家たちは同意している。

タガンムウ党の諮問会議議長であるリファアト・サイード氏は、6月30日革命の3周年にあたり革命が達成した重要事項として、ムルスィー体制を打倒し、テロ組織の同胞団による支配を終わらせ、同胞団の政権への影響、すなわち広い意味での国家の同胞団化を防いだことを挙げた。

サイード氏はまた、6月革命はエジプトの行き先をイスラーム化を目指す方向性から市民国家の建設を目指す方向性へと変えたが、この方向性は現在に至るまでまだ達成されていない、と指摘した。

サイード氏はこうも述べた。「近代的な市民国家は、建設するために必要な要件がある。それは、民主主義や機会均等、平等な市民権やあらゆる市民の権利の尊重だ。私たちは、同胞団政権を退場させた後、このような国家の建設に遅れをとっている。」

(後略)

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( 翻訳者:野間寛人 )
( 記事ID:40754 )