シリア:トルコとロシア、アメリカを巡る新たな動き(1)
2016年07月14日付 al-Quds al-Arabi 紙

■[社説]オバマの最後の仕事は……イランとロシアにシリアを引き渡すこと?(1)

【本紙:社説】

シリア情勢にはおびただしい黒い雲がかかり、戦闘と空爆、包囲戦、難民の悲劇と死、そしてさまざまな政治声明がぶつかり合っている。その中でも最も大きな驚きは、トルコのビナリ・ユルドゥルム首相が昨日水曜(13日)が発表した声明において、トルコがシリアとイラクとの良好な関係の発展を目指すとしたことである。

この声明と時を同じくして、シリアの体制派とその同盟者であるイランが、アレッポの包囲とダマスカス近郊の包囲された街ダラヤへの侵攻を開始した。同時期には、シリアの国境内からイスラエル勢力が一掃され、数日前にはハーン・シェイフ地区におけるシリア反体制諸派への爆撃が行われた。さらに同時期のシリア・ヨルダン国境の中立地域へのロシアの爆撃はシリア難民の間に死傷者を出した。加えて、クルド人民防衛隊が「イスラーム国」の支配下にあるマンバジ市近くまで前進するなど、さまざまな出来事が同時に起きたのである。

(続く)

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( 翻訳者:阿部光太郎 )
( 記事ID:40857 )