エジプト:アレクサンドリアでチュニジアと連帯する文化祭
2016年07月13日付 al-Hayat 紙


■「海の扉」フェスティバル……暴力の放棄のための芸術の展示

【カイロ:ムハンマド・シャーズリー】

連続した3年目として、アレクサンドリアの「アゴラ」センターは、エジプトとチュニジアの両国で「海の扉」フェスティバルを開催する。チュニジアでは明日(14日)から開かれ、来週土曜日まで続く。エジプトでは9月から10月にかけて開催される。

同センターは、2011年にアレクサンドリアにおいて「アゴラ」の名で設立された。「アゴラ」はギリシアの言葉で、人が集まる広い場所を意味する。かつてそのような場所が古代のアレクサンドリア図書館の前にあり、哲学者や文学者、学識者が集っていた。同センターは、変革を求める新たな行動の文化の普及を目指して、「自分自身で始めよ」というスローガンの下、初めてのフェスティバルを開催した。その後、2014年に地域との連携を深めるため、「海の扉」に名を変えて、同年の夏、アレクサンドリアのスタンリー湾で第一回を開いた。

昨年10月、「アゴラ」センターは、チュニジアのスース海岸のブージャアファルと連帯するため、地中海地域へと進出した。これは、〔2015年3月に〕同海岸での外国人観光客の犠牲者を出した虐殺事件を受けてのことである。このため、アレクサンドリアでのフェスティバルは、コーム・ディッカにあるローマ円形劇場で行われた。

今年の第3回フェスティバルについて、センター長のリーム・カースィム氏は、チュニジアでの最終プログラムは当のスースのブージャアファル海岸で行う予定であると述べた。同氏は、チュニジア当局からの高度な協力に触れつつ、エジプトとチュニジア両国におけるフェスティバル開催の目的が、文化的観光を強化し、個々の日常生活に文化を根づかせること、そして文化的観点から暴力や過激思想を撲滅することであることを明らかにした。

このフェスティバルでは、討論や議論の場、ワークショップや展示会が提供される。加えて、チュニジアとエジプトの公共の場におけるパフォーマンス芸が展示される祝日が設けられる。カースィム氏は「海の扉」を、大衆のための文化促進と啓蒙、娯楽のためのフェスティバルとみなしている。これには、文化的観光の直接的強化と国内的および外国からの観光の推進が関わり、暴力と過激思想の撲滅のための社会発展と文化促進の側面も含まれる。

(後略)

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( 翻訳者:松本悠里子 )
( 記事ID:40858 )