ヨルダン:「富裕層候補者」たちが大多数を占めている
2016年07月16日付 al-Quds al-Arabi 紙

ヨルダンにて「富裕層候補者」たちが大多数を占めている

■ヨルダンにて「富裕層候補者」たちが大多数を占めている
推論の不足、現状分析の難航、十分な審議の欠如

【本誌:バサーム・アル=バダーリーン・アンマン】

ヨルダン議会選挙の反響にかかる初審議では、投票から約8週間前の人民の志向が完全に反映された。今回の初審議に対し、何らかの政治性に依る予想を立てることは難しいとみられる。その原因として、予想される選挙リストの仕組みや性質が挙げられる。さらには、政党や政党プログラムが欠如している一方、ムスリム同胞団がボイコットをやめて選挙に参加することを決定した状況下において、現行のヨルダンの選挙リスト制が生み出している不透明な状態も、その原因として挙げられる。

立候補者たちの多くは、選挙リストへの登録の公式期日の一か月前になっても、あえて選挙プロフィールを明示しないし、一回たりともリストのメンバーの名前を発表しようとしない。その理由は、地域的、人口統計学的な難しさであるし、また財政的、行政的な複雑さである。具体的には、すべての選挙リストが、ヨルダンの大多数の選挙区にて、議席を1つ獲得できるかどうかを基礎にして、作成されていることである。

公式には、各関係機関は、たとえ国家機関や高等行政機関の所管であっても、新しい法制度に基づいて選挙結果のシナリオを描いたり、イメージできていないようにみえる。その結果として、様々な混乱が生じている。

選挙の公正さの障害という問いに、事前に答えることはできない。現段階でこの問いに答えることは、ムスリム同胞団の潮流が選挙後、単独でどれだけ議席を得られるかを想像するとき、あるいは最も幸運な候補者の政治的なアイデンティティーと関係するとき、特に難しい。

(後略)

Tweet
シェア


この記事の原文はこちら
原文をPDFファイルで見る
原文をMHTファイルで見る

 同じジャンルの記事を見る


( 翻訳者:田原文太 )
( 記事ID:40902 )