イエメン:政治評議会は和平協議の頓挫を警告
2016年07月29日付 al-Hayat 紙

■イエメンの運営を掲げる「政治評議会」は「和平交渉」の頓挫を警告

【クウェート:アフマド・ガラーブ・サナーア、本紙】

昨日、フーシー派とアリー・アブドゥッラー・サーレハ前イエメン大統領派の勢力は「政治、軍事、経済、行政の面で国を運営するための最高政治評議会」の形成を発表した。それは国連の主催の下、クウェートで開催されている政府使節団と反乱勢力間の和平交渉の頓挫が危ぶまれる局面において、行われた。さらに、今回の発表は、イエメンの危機に対する包括的且つ恒常的な解決の実現を目指す国際的、地域的な努力の前に立ちはだかる多くの障害がある中で行われた。イスマーイール・ウルド・シェイフ国連イエメン担当特使は、本評議会の形成が「フーシー派が政治プロセスに向けて決断したいくつかの約束に反している」と述べた。同氏は昨夜、クウェートにおいて、事態の進展を協議するためにイエメンの正当な使節団と会合を開いた。

昨日、サウジアラビア主導のアラブ連合国軍が、サナア進撃のために軍事作戦の準備を活発化させているとの報道が流れた。その一方で、アブドゥル・マリク・ミフラフィーイエメン外務大臣兼クウェート交渉の政府使節団長は、フーシー派の発表に応答した上で、国際社会に向かって憲法と国連の正当性に対する新たな謀反を糾弾するよう求めた。また、フーシー派とサーレフ前大統領に対しては、和平交渉の失敗の責任をとるよう要求した。同氏は、「反乱者らはイエメンとその人民が必要とした和平の機会を壊し、我々が全力をかけて成功させようとした交渉を失敗させた」と述べた。(後略)

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( 翻訳者:長野愛 )
( 記事ID:40969 )