イラク:ダーイシュ(イスラーム国)のメンバー多数がアル=カーイダに「バイア」(忠誠)を誓う
2016年08月10日付 その他 紙


■キルクークのダーイシュ(イスラーム国)の司令官とメンバーがアル=カーイダとザワーヒリーに忠誠を誓う

【カーミシュリー:アフマド・シュワイシュ(ARA News)】

ダーイシュ(イスラーム国)の支配下にある地域の地元消息筋は水曜日(10日)、司令官(アミール)複数人を含むメンバー多数が、アル=カーイダの指導者アイマン・ザワーヒリーに「バイア」(忠誠)を誓ったと述べる一方、専門家らはこの動きを「アブー・バクル・バグダーディーに対するクーデタ」だと見ている。

イラク北部のキルクーク県出身の同消息筋は匿名を条件に、「県南西部一帯のダーイシュの司令官多数が指導者であるバグダーディーに反抗し、アル=カーイダの指導者であるザワーヒリーに忠誠を誓い、この新たなクーデタはダーイシュの分裂に大きな影響を及ぼすことになろう」と述べた。

また「この忠誠は数日前に行われ、ニネベのダーイシュ司令官の間ではバグダーディー解任に向けた闘争が繰り広げられている。これはダーイシュがイラク国内での度重なる敗北で、サラハディン県、アンバル県、そしてカイヤーラ市およびシャルカート市一帯の大部分を喪失したことを受けた動きだ」という。

社会学を研究するヌール・アブドゥルアズィーズ女史はARA Newsに対して「ダーイシュ内では多くの離反が生じるようになっている。なぜなら、この組織は複数の国が作り上げた諜報機関のような組織だからで、これらの国の間で対立が生じれば、その影響で組織内でも対立が生じるのです」と述べた。

アブドゥルアズィーズ女史はまた「戦果の激しい地域からの逃亡、組織からの離反や支配地域外への脱出を試みた司令官(アミール)を含むメンバー数百人がダーイシュによって処刑されたとの情報が最近になって入っている」と付言した。

シリア紛争のもと、ダーイシュは、ヌスラ戦線(現在はシャーム・ファトフ戦線を自称)と2年にわたり戦闘を繰り広げた。ヌスラ戦線はアル=カーイダとの関係解消を宣言したばかりだが、ダーイシュはこうしたヌスラ戦線に対してこれまでたびたび背教宣告をしてきた。

(http://aranews.org/2016/08/%d8%a3%d9%85%d8%b1%d8%a7%d8%a1-%d9%88%d8%b9%d9%86%d8%a7%d8%b5%d8%b1-%d9%85%d9%86-%d8%af%d8%a7%d8%b9%d8%b4-%d9%81%d9%8a-%d9%83%d8%b1%d9%83%d9%88%d9%83-%d9%8a%d8%a8%d8%a7%d9%8a%d8%b9%d9%88%d9%86-%d8%aa/)

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( 翻訳者:青山弘之 )
( 記事ID:41038 )