モロッコ:人権センターは今秋の総選挙における政教分離を求める
2016年08月11日付 al-Quds al-Arabi 紙


■モロッコ:モロッコ人権センターが総選挙における宗教的象徴や宗教家の使用に対し警告

【ラバト・本紙】

モロッコ人権センターは、10月初週に行われる総選挙における宗教的象徴や聖職者、礼拝室の使用に対し警鐘を鳴らした。

同センターが述べたところによると、ワクフ・イスラーム担当大臣がイマームおよび宗教指導者らに対し、民主的選挙のために、来る選挙では中立が不可欠であるとの文書を送付したが、同文書は「選挙から宗教を隔離する水準には達しておらず、不十分である」という。

同センターは、以前、同センターが選挙において宗教が利用される危険性に警鐘を鳴らしたと指摘したうえで、ワクフ省が礼拝室の管理運営者に対して、自ら文書通達していないことに懸念を示した。


一方、モロッコのワクフ・イスラーム担当大臣は指導書を発表した。指導書では、「すべての宗教指導者らにとって、明確であれ、不明瞭であれ、いかなる立候補者、政治組織、組合に対する支持ないし反対と解され得るすべての行為を、慎むことは義務である」と規定されている。

また、同指導書は、すべてのイマームおよび説教者らに対し、立候補期間中および選挙キャンペーン中に、複数の立候補者を支持ないし反対する場合、立候補者の登録が始まる最低1か月前に、宗教的職務の免除申請を行うよう呼び掛けた。さらに、この指導に違反したすべての者が、違反の詳細が確認された後、免職されると呼び掛けた。


(後略)

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( 翻訳者:川口慈 )
( 記事ID:41042 )