ガザ:イスラエル刑務所当局、ビラール・カーイド、ジャラール・ファキーフ両受刑者の危篤状態の中で獄中暴動に備えて厳戒体制をしく
2016年08月21日付 al-Hayat 紙

【ガザ:ファトヒー・サバーフ】

パレスチナ解放人民戦線指導部のメンバーで約70日間にわたるハンガー・ストライキを決行中のビラール・カーイドと彼に連帯して本日21日(未明)もハンガー・ストライキを続けているジャラール・ファキーフは体調を崩して危篤状態に陥り、多くのパレスチナ人たちは二人の受刑者が落命するのではないかと危惧している。

ファキーフ氏は、パレスチナ解放人民戦線軍事部門の<シャヒード・アブー・アリー・ムスタファー軍団>の一員としてイスラエル占領に反対する軍事活動を行った容疑で2度にわたり終身刑を宣告された。ファキーフ氏は心臓が一時停止したがイスラエルのアフーラ病院で蘇生し、一方カーイド氏の容態は、依然危篤状態のままである。

重苦しい数時間が経過した後、パレスチナ解放人民戦線中央委員会メンバーのアッラーム・アルカアビー氏(同組織所属の受刑者対策の責任者)が、ファキーフ氏の容態は「安定している」と発表した。イスラエル刑務所当局は昨日(20日)正午、心臓が突如停止したファキーフ氏をアフーラ病院に急搬送していた。

アルカアビー氏は「ファキーフ氏の容態が急変して心臓が少しの間停止した」と述べ、イスラエル側の対応についてこう続けた。「イスラエル刑務所当局の発表によれば、ファキーフ氏が危篤状態に陥ったことでパレスチナ人受刑者側の反応を恐れた刑務所当局は、すべての刑務所を厳戒体制下に置くとともにファキーフ氏をアフーラ病院へ搬送した」。アルカアビー氏は「イスラエル刑務所当局が、パレスチナ解放人民戦線獄中代表委員会メンバーの受刑者を通じて知らせてきたように、ファキーフ氏の容態は回復し始めている」と明らかにした。

(後略)

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( 翻訳者:小倉摩椰 )
( 記事ID:41079 )