チュニジア:シャーヒド新内閣が発足
2016年08月29日付 al-Quds al-Arabi 紙


■チュニジア:シャーヒド内閣が正式発足

【チュニス:アナトリア通信】

ユースフ・シャーヒド氏を首班とするチュニジア新内閣は月曜日、カルタゴ市にある迎賓館での引継ぎの式典により、ハビーブ・スィード前首相の内閣から正式に職務を受け継いだ。

引継ぎ式は、「カルタゴ合意」に署名した諸政党と諸団体そして諸憲法機関の代表者の出席の下で執り行われた。

スィード前首相は発言の中で、同国の全体的な状況としてすぐに政権変更が求められることに警鐘を鳴らし、こう述べた。「この新内閣が来る2019年の総選挙の日まで続くことを願っている。わが国は政権交代の連続に耐えられるとは思えない。この国にとって最も悪いことは、内閣が毎年あるいは半年ごとに変わってしまうことだ。」

シャーヒド内閣は、2011年1月14日革命以来チュニジアで成立した8番目の内閣となる。

スィード氏は、彼の表現によれば、「国家の諸機関に蔓延した腐敗の撲滅」を訴え、「すべての関係者に新内閣の仕事を助けることに尽力するよう」呼びかけた。

一方、シャーヒド氏は、「民主主義の進展と政権の平和的交代は喜びをもって進められる。民主主義こそが革命の目的であるが、経済再生と社会情勢の改善という革命の〔他の〕目的を実現しなければ、それが達成されることはない」と述べた。

シャーヒド内閣は、先週土曜日、国民の代表者〔である国会議員〕の過半数から信任を得た後に、バージー・カーイド・スィブスィー大統領が指揮する式典において就任宣誓を行った。

ユースフ・シャーヒド氏は、チュニジアの歴代首相の中で最年少(41歳)で、「チュニジアの呼びかけ」運動の青年指導者である。スィード内閣では地方問題大臣を務め、農学や環境経済学、天然資源学の学位を持つ。

新内閣は26名の大臣と14名の国務次官(大臣級の公務員)から構成される。新内閣では、3名の「主権に関わる」省の大臣(内務、防衛、外務)が留任している。

新内閣には、「チュニジアの呼びかけ党」(与党、国会議員数67名)、ナフダ党(69名)、「チュニジアの地平党」(10名)、「共和党」(1名)、「イニシアチブ党」(3名)、「人民党」(3名)、「社会民主の道党」(国会議員なし)の議員および無所属議員が含まれている。また、同内閣は3つの国内最大団体(チュニジア労働総連盟、商工業手工業連合、農漁業者連盟)からも支援を受けている。

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( 翻訳者:坂田優菜 )
( 記事ID:41131 )