麻薬対策本部「麻薬常習者のための『安全注射センター』、ケルマーン州とフーゼスターン州に設置へ」(1)
2016年07月28日付 Iran 紙


【イラン紙7面:ファリバー・ハーンアフマディー】「麻薬常習者のための注射センター」と題されたリポートが、イラン紙の社会面に掲載されたのは、今年のホルダード月19日〔西暦6月8日〕のことだった。

 注射針を通して麻薬を常習する者たちのために、麻薬常習者の多い国内の一部の州に「注射センター」が近く設置される見込みだとする報道が掲載されて1日と経たずに、ある通信社は麻薬対策本部の報道官の発言として、同本部としてはこうした注射センターを設置することには反対ではあるものの、〔‥‥〕もし麻薬常習問題の軽減のためにこうした施設を立ち上げる用意が州側にあるのであれば、それを実施するための条件はすでに整っていると報じた。

 こうした経緯を受け、昨日麻薬対策本部の報道官は国内の2つの州に「安全注射センター」が設置されることが最終決定したことを明かした上で、「国内の一部の州で『安全注射センター』が試験的に実施されることが麻薬対策本部で検討され、最終的に承認された」と表明した。

 パルヴィーズ・アフシャール氏によると、麻薬対策本部治療委員会の専門的な監督のもと試験的に実施されることになったこの計画は、同計画の実施に名乗りをあげたフーゼスターン州とケルマーン州の2州で、様々な点を考慮した上で実行に移されることが決まったという。

 麻薬対策本部報道官は以下でお読みになる自身の手記の中で、注射センターの設置の理由、および麻薬常習問題を軽減させるためのハーム・リダクション・プログラムへの期待について論じられておられるので、詳細はそちらをご覧頂きたい。

つづく


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( 翻訳者:TC )
( 記事ID:41252 )