パレスチナ:エルサレムの複数の地区を封鎖、数十名を拘束
2016年10月13日付 al-Hayat 紙


■イスラエル当局は情勢の激化に対する警戒のただ中で、エルサレムの複数の地区を封鎖、隔離する

【被占領地エルサレム:ムハンマド・ユーニス】

数万人が居住する、被占領地東エルサレムの複数の地区、村、町が昨日封鎖された。その中には、イーサウィーヤ、ジャバル・ムクバル、スィルワーン、シャイフ・ジャッラーフ、ラームなどが含まれている。これらの地区は隔離されたかのようで、住民はイスラエル当局が定めた複数の経路に従い、移動している。その際、彼らはイスラエル当局が地区の出入り口に設置したバリケードや検問所を通過している。

またイスラエル当局はここ数日間、被占領地東エルサレムの複数の地区、村、隔離地を数十の軍事用バリケードやコンクリートブロックで封鎖していた。それに先立って、イスラエル軍が住民に集団的制裁を加えたことにより、この両者間で対立が勃発していた。その制裁の原因となったのが、エルサレム出身の男性、ミスバーフ・アブー・サビーフ(39歳)が先週実行した武装作戦であり、この作戦の中でイスラエル人2名が死亡、6名が負傷した。

イスラエル当局による報復措置には、アブー・サビーフの家族に弔問を行った、SNS上で彼を賞賛した、あるいは彼の写真を掲げた容疑にある住民数十名に対して行われた一連の勾留措置が含まれる。アブー・サビーフの、高校に通う17歳の娘イーマーンも勾留された者のうちの一人である。

囚人協会のある弁護士は「イスラエル当局はイーマーンの勾留を延長し、彼女を煽動罪の容疑で起訴することを公表した。この背景には、彼女がメディアを通じて『父を尊敬している』『彼は天国にいる』などと発言したことがある」 と述べた。同様に、多くのアブー・サビーフの兄弟と親戚が勾留されている。一方、イスラエル当局は一家が所有するラーム地区の複数の商店を閉鎖した。

(後略)

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( 翻訳者:藤木 郁理 )
( 記事ID:41412 )