イラク:ダーイシュの指導者、モスルを去りシリアへ
2016年10月20日付 al-Hayat 紙

■ダーイシュの指導者、モスルを発ちシリアへ

【バグダード:本紙】

本紙が信頼できる複数の軍の消息筋から得た情報によると、イラク軍は2日の猶予の後にモスルの様々な周辺地帯からダーイシュ(イスラーム国)に対する大きな攻撃を開始する準備をしている。一方、アメリカ人将校はモスル市内におよそ5000人から6000人のメンバーがいるダーイシュの一部の指導者が行き先を決めずにモスルを去ったと述べた。しかし、すべての証拠がシリアへの移動を物語っている。また、合同作戦司令官のターリブ・シャガーティー少将は、彼の軍が「迅速に進軍している」ことを明らかにした。彼は記者会見でモスルの住民が「この進軍に注目している。イラク軍やイラク警察、イラク治安部隊、部族動員部隊、愛国動員部隊(人民動員部隊)、ペシュメルガ軍からなる勇敢なる我々の全部隊が共同の成果を上げるだろう」と述べた。

有志連合のスポークスマンであるアメリカ軍将軍ゲリー・フォルスキー氏は、ダーイシュの指導者がモスルを立ち去ったことを明らかにした。フォルスキー氏は「我々はダーイシュのメンバーに指導者たちが彼らを見捨てたことを伝えている。我々は彼らがモスルから出て行く動きを目にしている」と付け加えた。彼は「彼らはどこに行くのか?」と自問した上で「その答えを本件に関心がある索敵部隊に委ねた」とした。彼は「民間人に紛れての外国人が逃亡することはきわめて難しい。我々はダーイシュのメンバーが彼らだけで戦うことになると予想している」と指摘した。また「イラク軍にはモスルを奪還する力と勢いがある。我々はイラク軍部隊が行っている任務を支援する」と強調した。

(後略)

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( 翻訳者:高橋宗平・朝武絢奈・熊谷真結子 )
( 記事ID:41453 )