イスラエル:右派はトランプ氏勝利を「パレスチナ国家という構想の終わり」と歓迎
2016年11月10日付 al-Hayat 紙

■イスラエル右派は「パレスチナ国家という構想の終わり」としてトランプ氏の当選を歓迎

【ナザレ:アスアド・タルハミー】

イスラエル政府の強硬右派の大臣らは、共和党候補のドナルド・トランプ氏が合衆国大統領に当選したことに関して、ベンヤミン・ネタニヤフ大統領による声明を待たずに、彼が当選したことへの喜びと、この選挙は「パレスチナ国家という構想の終わり」であり、「アメリカ大使館をテルアビブからエルサレムへ移転する可能性」を強めるものであるとする見方を口々に述べた。しかし、政権中枢部は公共放送に対し「我々は予想外の人物について話す声明の発表を留保すべきであり、全世界がそうであるのと同様に、我々も彼について知る時間が必要である」と伝えた。

入植推進派の指導者である教育大臣のナフタリ・ベネット氏は、トランプ氏の当選がパレスチナ国家(構想の時代の終わりを意味するという声明を急いで発表するとともに、彼の勝利は「イスラエルにとって、パレスチナ国家をイスラエルの心臓部に樹立するという、我々の安全保障や我々の大義における正義に直接抵触する構想の撤回をただちに表明する大きな機会である」と評価し、以下のように付け加えた。「これは大統領当選者の信条であり、選挙計画の中でも述べられていた。これは確実に、明白で鋭く単純な形で我々の道であるべきだ。パレスチナ国家の時代は終わった」。

この声明に続き、ネタニヤフ氏は声明を出し、正式な祝意を示し、トランプ氏はイスラエルの友であり「我々はこの地域における安全保障、安定、そして平和の促進に向けてともに働いてゆく予定だ」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:今竹良希・二見咲穂・石井泉 )
( 記事ID:41575 )