イラク:モスルからの避難民の数は7万1000人に増加
2016年11月24日付 al-Hayat 紙

■モスルからの避難民の数は7万1000人に増加

【バグダード:本紙】

イラク移民省は、ダーイシュ(イスラーム国)からモスルを奪還するための作戦が開始されて1か月以上が経過し、同都市や隣接する地域からの避難民の数が7万1000人に増加したと発表した。一方、ニーナワー県の国民議会議員は、暴力が理由で逃走、ないしは強制移住させられた人への支援をめぐる問題で、避難民に関わる地元の人権団体が不正を働いていると告発した。

アンバール県議会は、テロリストの支配下にある地域から、数十世帯 がシリア国境付近のカイム回廊を通ってイラク国外へ避難したことを明らかにした。

移民省支部局のディヤー・サラール局長が昨日述べたところによると、「1か月以上前に軍事作戦が開始されて以降、7万1000人以上の人々がモスルから避難した。また、移民省はクルディスタン地域政府の協力のもと、カザル、ハサン・シャーム、ゼルカンの難民キャンプにモスルからの避難民全員を収容し、戦闘地域からの新たな避難民の収容を試みている」という。モスル奪還作戦は先月半ばに始まり、クルド部隊ペシュメルガと人民動員隊に支援された4万5000人のイラク軍兵士と警察が参加していた。

さらに、ニーナワー県のノラ・ブジャーリー国民議会議員は昨日、暴力が理由で逃亡、ないしは強制移住させられた人への支援をめぐる問題で避難民に関わる地元の人権団体が不正をはたらいていると告発した。同議員が述べたところによると、「これらの団体が提供したものは不十分で、日常的なニーズを満たしていない。議会は来年度予算において、避難民支援にかかる金額を再検討する予定であり、その額はイラク全土の325万人以上の避難民を対象として、15億ドルを上限とする」と指摘しつつ、「モスルからの避難民の数が増加している」と述べた。

(後略)

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( 翻訳者:博田智・長谷川健司・本田美紅 )
( 記事ID:41648 )