フランス:アレッポの情勢を受け、パリで会議
2016年11月24日付 al-Hayat 紙

■「アレッポの惨事」をうけてパリで閣僚会議が開かれる

【パリ:ランダ・タキッディーン】

フランスのジャン・マルク・エロー外務大臣は昨日、「アレッポの情勢が惨事である」とし、シリアで起きていることに関して共通のビジョンを持つ10ヶ国の外務大臣による会議の組織に乗り出したことを明らかにした。エロー外務大臣は、パリでの招集が予定される本会議の日程を公表しなかったが、ある責任筋は、会議は翌12月7日に予定されていると述べた。

パリにある主要な海外新聞社が招待を受け、『ハヤート』紙も参加した昼食会での会話の中でエロー外相は次のように述べた。「シリアの状況は悲惨で恥ずべきものだ。私たちはこのような状況を目の前にしている。フランスにいながら私たちは、その悲惨な写真を見ている。我々はシリアで行われている残虐行為から目をそらす責任を免れないだろう。私たちは決して屈しないし、アレッポが崩壊するとは決して言わないだろう。アレッポのみならずシリア全体が崩壊することは決してないだろう。なぜなら、止まることのない継続的戦争に対する完璧な戦略があるからだ。この問題は、フランスの国内政治にまでも影響力を持っている。私たちは決して我々の原則を放棄せずに、シリアの人々の苦しみを緩和し、彼らに希望を与えるためにできる限りのことをする」。

パリで閣僚会議を開催するのかという『ハヤート』紙の質問への返答として、フランスの閣僚は次のように述べた。「まずは我々がシリアにおける政治的移行の支援に合意しており、現状の受け入れに同意していないことを改めて確認しておこう。シリアの一部の人々は、シリアのバッシャール・アサド大統領、そして彼を支援し、シリアに自らのビジョンを押し付けようとするロシアとイランが支配する地域を踏まえ、シリアの現状に満足している。しかし我々は、シリアに関して彼らとビジョンを共有していない。100万人以上のシリア人が包囲されている現状を我々は受け入れることはできない。シリア政府とその支援者らはアレッポのみならず、イドリブ、ホムス、ダマスカス近郊の地域(グータ)やその他の地域を再度掌握することを目指している。これはシリアの分断であり、テロ問題を解決しない。むしろ、一部のシリア人が過激化する付加的な原因となる」。

(後略)

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( 翻訳者:友添日向子 )
( 記事ID:41651 )