パレスチナ:大統領府が日本の天皇誕生日に際し演説
2016年11月25日付 al-Quds al-Arabi 紙


パレスチナ:大統領府が日本の天皇誕生日に際し演説

2016年11月25日付 al-Quds al-Arabi紙

■タッイブ・アブドゥッラヒーム:我々は和平合意の達成を提唱するトランプ氏に応じる準備ができている

【ラマッラー発:本紙】

日本の天皇誕生日に際し、ラマッラーの大統領府で日本のパレスチナ訪問団を招いて行われたレセプションの席上、パレスチナ大統領府事務局長のタッイブ・アブドゥッラヒーム氏がマフムード・アッバース大統領に代わって、次のように述べた。「次期アメリカ大統領に当選したドナルド・トランプ氏はイスラエル・パレスチナ両民族間の和平協定実現に向けて働きかけたいとの意向を示している。それ(和平協定合意)に向けての真剣な協力なしには平和構築の希望はありえないとする同氏に、我々は応じる準備ができている。」

事務局長は、さらに次のように続けた。「我々は、中東地域における包括的で公正な平和を築くためのあらゆる働きかけに常に応じてきた。だがその一方で我々は、和平交渉が単なる話し合いに終始しないように、あるいは和平交渉が、国際法に基づく諸決議や誰もが安全かつ友好的に暮らすためのアラブの和平イニシアチブに照らして紛争解決に取り組まずに対立を操るためだけのものにならないよう望んできた」。

その上で事務局長は、国際分野で卓越した立場にある日本が中東の和平プロセスにおいて果たす役割の重要性を指摘し、こう続けた。「日本がこの重要な役割を一層発揮することにより、中東における平和構築作業を実りの多いものにするよう積極的に働きかけることが期待されている。特に、フランスの呼びかけに応じて諸国が当座の主催者となり開催される中東和平のための国際会議において、2017年がパレスチナ国家の占領状態終結とパレスチナ人受刑者全員の解放をもたらす年となるように日本が重要な役割を果たしてくれるよう、我々は期待している」
一方事務局長は、次の見解を示した。「日・パ関係は、何度も訪問をくりかえしながら、知識の相互交流と日本人の長い伝統につちかわれた先駆的で独自の経験の受容をはかりつつ、常に発展し続けていくであろう。日本の実業家界の代表団がパレスチナを訪問し今こうして我々と共にあるのは、まさにそのことの良き証である」

(後略)

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( 翻訳者:勅使河原佳野 )
( 記事ID:41657 )