イラク:イラク軍がカーイム市へ空爆したことを認める
2016年12月09日付 al-Hayat 紙

■イラク軍が「ユーフラテス州の中心部」への攻撃を認める

【バグダッド:本紙】

「(「イスラーム国」の)ユーフラテス州の中心部」とされるイラクのカーイム市に対するイラク軍の空爆は、議会内で非難や政府への責任押しつけなどの反応を引き起こした。この空爆によって数十人が死傷した。カーイム市はシリアとの国境付近(バグダッドから西へ500km)に位置する。イラク軍は自軍の戦闘機が空爆を行ったことを認めた。しかし民間人を標的にしたことは否定し、「ダーイシュ」の複数の拠点を破壊し複数名の司令官を殺害したと強調した。

カーイム市への空爆は、イラク軍が危機的な状況下にあるモスルに対し悪質な戦闘を開始するのと同時に行われた。この戦闘においてイラク軍はサラーム病院への攻撃のために有志連合に航空支援を要請した。なお、2日前にイラク軍はサラーム病院を解放して撤退している。

共同作戦司令部はカーイム市で市場や民間人の密集地を標的にしていたことを否定し、昨日の声明で以下のように述べた。「12時にイラク空軍の複数の戦闘機がカラーバラ地区にあるテロリストの巣窟の一つを爆撃するために発進した。標的の詳細は25人の外国籍の自爆要員と彼らの高官であるアブー・マイサラ・クーカーズィーがいる2階建ての建物だった。またダーイシュの巣窟と特攻要員の離れを爆撃するという別の任務の実行のために離陸した戦闘機もある。目標は黄色く塗装された2階建ての建物であり、その中には30~40人の外国籍のテロリストがいた」。また「目標の選定は当該地区にいる我々の情報源による目印と確認による正確な諜報情報に基づいて行われた」ことに注意を促した。

(後略)

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( 翻訳者:今竹良希 )
( 記事ID:41734 )