イラク:軍はモスル東部において優勢
2016年12月18日付 al-Hayat 紙

■自殺テロ集団、イラク軍を標的とする

【バグダード:フサイン・ダウド】

イラク連邦警察はモスル東部で大損害を被ったテロ対策組織への兵站支援を準備している。一方、2ヶ月前にモスル奪還軍事攻勢が開始されて以降、避難民の数はおよそ10万人にまで増加した。なお、モスルでは自爆巡回部隊がイラク軍のいる複数の地区に展開しており、同軍を標的にその隊列に致命的な打撃を与えようとしている。

テロ対策組織の司令官アブドゥルガニー・アスディー大将は昨日、モスル近郊で複数のメディアに向けた声明のなかで「治安部隊はモスル東部の40の地区からダーイシュ構成員を撃退した」と述べて「残り少ない地区は数日以内に決着がつくだろう」と付言した。また、これらの地区におけるダーイシュの抵抗力は「指揮や支配の足掛かりを失い弱体化しており、我々は多くの地域を奪還できる」との見通しを立てた。しかし、「モスル西部における戦闘は重要である」と強調した。

テロ対策組織の3部隊は、2か月前からモスル東部における混迷した戦闘に従事しており、ダーイシュ戦闘員との市街戦に突入している。同派の戦闘員はこれまで約600台の自動車爆弾を使用した。一方、巡回自殺部隊はイラク軍を標的としており、同軍が展開している地区を巡回している。

さらに、イラク連邦警察は昨日、テロ対策部隊支援のためモスル東部へ進行するよう命令を受けたと発表した。これは警察の部隊がハンマーム・アリール地区を通って、モスルに右翼から突入すると規定された以前の計画の代替案である。

(後略)

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( 翻訳者:博田 智 )
( 記事ID:41788 )