パレスチナ:UNRWAはさらなる支援を呼びかける
2017年01月10日付 al-Hayat 紙


■UNRWAは援助国に対しシリアとレバノンのパレスチナ人支援を呼びかける

【ベイルート:ナージヤ・フサッリー】

昨日ベイルートでUNRWA(国際連合パレスチナ難民救済事業機関)が開いた記者会見において、同機関は二つの相反するメッセージを伝えた。まず、パレスチナ市民団体側の苦情に対しては「UNRWAは衛生面や教育面の支援を難民に提供する」ことを確約した。それと同時に、現在の支援では不足しているとして、国際社会に対して「緊急の呼びかけ」を行い、より一層の支援を求めた。UNハウスで、無料で会見を開くこともできたが、今般の記者会見は5つ星ホテルのホールで行われた。

同様に、UNRWAはレバノンに移転したパレスチナ難民の行き先調査を「静観する」として避けており、これによって、UNRWAシリア支局の活動への疑念はさらに深まった。特に前任者から指名を受けると予定されるUNRWAシリア支局長のマティアス・シャマーリーに対する懸念は深まった。同氏は依然としてシリアへの入国ビザを待っている。

昨日、レバノンを第一の拠点としながらも、今日はヨルダンを第二の拠点とし、今度は移住先の国々から緊急の呼びかけの発出を決定したUNRWAは、「シリア紛争で被災したパレスチナ難民を含めた2017年の人道支援に4億1100万ドルの資金調達」が必要だという。今般の記者会見では、シャマーリーに加えUNRWAレバノン支局副局長のフクム・シャフワーンも発言した。また会見では難民が提供した証言の肉声によって支援が要請された。そこでUNRWAは「中東における紛争」が「1948年の最初の強制移住以降のパレスチナ難民保護にとっての最大の危機」の背景にあるとした。

(後略)

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( 翻訳者:菅沼実祝 )
( 記事ID:41966 )