エジプト:アメリカとの協調関係の強化
2017年02月03日付 Al-Ahram 紙


■エジプトとアメリカの協調は国際的・地域的脅威に対抗する
■スィースィー大統領:われわれは国民国家の存在を守り、中東地域の危機の政治的解決のために努力する

【アフマド・サーミー・ムタワッリー】

アブドゥルファッターフ・スィースィー大統領は、現在の地域的・国際的脅威がエジプト・アメリカ合衆国間の協議の枠組みの強化を必要としていること、そしてこの強化が両国の安全保障体制に積極的な影響をもたらすことを強調した。

この声明は、昨日、スィースィー大統領がワシントンの中東研究所〔The Middle East Institute〕の派遣団を歓迎する際に発表されたものである。派遣団は、同研究所のウェンディ・チェンバレン所長が団長を務め、フランク・ウィズナー元在カイロ・アメリカ大使など元アメリカ大使数名とポール・サーリム副所長により構成された。〔エジプト側からは〕ファーイザ・アブー・ナガー国家安全保障担当大統領顧問が同席した。

大統領府報道官のアラー・ユースフ大使が明らかにしたところによると、スィースィー大統領は会談中、エジプトとアメリカ合衆国の間の戦略的関係性が重要であること、エジプトが今後両国関係の強化に向けて努力をすること、そしてアメリカの新政権との一層の協調によりさまざまな分野において両国関係を改善・発展させることを確認した。

同様に、スィースィー大統領は国内で起きている諸展開について明らかにし、テロによりエジプトが直面する安全保障上の脅威と、テロ組織に思想的に対抗する上でのエジプトの役割を指摘した。そうした対抗措置は、聖アズハルの指導下にあるエジプトの諸宗教機関が宗教的言説を修正し、これらテロ組織の主張の誤りを証明することを通じてなされる。

また、同大統領は次のことを強調した。中東のさまざまな分野におけるエジプトの行動は、国家主権と諸国民の力の保護、国民国家の概念と存在の保持、そして国家諸機関の破綻の防止の上に基礎づけられている。これらは、中東地域が更なる不安定へと滑り落ちないようにするための重要かつ基本的なステップのようなものである。このことはまた、紛争が起きている国家に関して政治的な解決に達すること、そしてその建設と復興の進展を進めることを必要としている。

また、スィースィー大統領は、エジプトがパレスチナ・イスラエル間の和平プロセスの復活に向けた努力を継続させることを確認し、パレスチナ問題の恒久的かつ公正な解決の実現がその一部であることを強調した。そのような解決は、中東諸国全体の利益を実現し、同地域が安定化に向かうことに貢献する、新たな現実をもたらすだろう。

(後略)

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( 翻訳者:藤木郁理 )
( 記事ID:42103 )