「クーレバル」たちの死の対価(5)
2017年02月01日付 Iran紙

 雪崩が起きた夜、この若いクーレバルは仕事には行かなかった。自分たちのところにいるよう、家族にせがまれたからだ。そして朝になり、友人らの死の知らせを聞いたのである。この若者は言う。

雪で街中が真っ白に覆われています。しかしコルデスターンの人たちの心は悲しみに染まっています。クーレバルたちは多くの希望を胸に、足を大きくふり上げて山へと旅立ちましたが、帰ってくることなく、雪の下に埋もれてしまいました。いつ私の番になるのか、分かりません。みんな、このことはよく分かっています。しかし妻子や家族の恥になるわけにはいきません。雪崩に巻き込まれた人たちのうち、2人は私の友達でした。2人とも21歳でした。しかし、吹雪や雪、雪崩がまだ若い彼らを連れ去ってしまいました。

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 毎日クーレバルたちは家族が送る質素な生活の費用をまかなうために、国境地域に列をなし、重たい冷蔵庫の入った段ボールや巨大トレーラーのタイヤ数本を、折れ曲がった腰に載せ、ピーラーンシャフルサルダシュトの曲がりくねった山道を、息せき切りながら進み、数キロを踏破する。クーレバルたちの中には、60歳〜70歳の年老いた男性もいる。

 たとえ腰が立たなくなるといったことが起きなくとも、またヒザの力で持ちこたえたとしても、冬の雪崩という白い怪物が彼らを待ち構えている。そして山からはひっきりなしに、雪の瓦礫がクーレバルたちの隊列を襲い、数名が埋もれてしまったという知らせが〔街に〕届くのである。

 本紙「イラン」の記者の報告によると、一昨晩にも4人のクーレバルがピーラーシャフルの山岳地帯で激しい吹雪に遭い、雪崩の下に埋もれたという。

 このクーレバルたちは西アゼルバイジャン州の高地で雪崩に巻き込まれた。州の赤新月社の救助担当副代表によると、ピーラーンシャフル山岳地帯に駐屯している救援隊が、彼らを救助するために山へと向かったとのことである。そして昨朝、救援隊は重体の彼らを雪崩の下から救い出し、治療のために麓へと搬送することに成功した。

 クーレバルたちの中には19歳のオシュナヴィーイェ出身の若者もいたが、彼は凍傷が原因で命を落とした。また、サルダシュトの山岳地帯で土曜日の夜に起きた痛ましい事故では、夜9時に16人が雪崩に巻き込まれ、救助隊によって一部が雪の中から救助された。

 サルダシュトで起きた雪崩遭難者の救助活動は周辺の村々の住民たちによる協力と、一頭の救助犬の活躍によって行われ、6人のクーレバルが九死に一生を得た。しかし4人のクーレバルの若者を救おうとボランティア隊の協力で行われた活動は実を結ぶことはなく、月曜日の夜に19歳の若者が死亡したことで、雪崩で命を落としたのは計5名となった。

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(翻訳者:TK)
(記事ID:42219)