エジプト:教会爆破犯の身元公開
2017年04月14日付 al-Hayat 紙


■政府は教会を爆破した組織に協力したとして「ムスリム同胞団」と「ダーイシュ」を非難

【カイロ:アフマド・ラヒーム】

エジプト治安当局は、アレクサンドリア市の聖マルコ大聖堂の門前で爆弾ベルトによる自爆テロを行った犯人の身元を公表した。また、ここ最近相次いでいた教会を狙った攻撃は同じテロ集団によるもので、この集団はエジプト南部のキリスト教会複数をさらなる標的とする攻撃を計画していたと注意を向けた。

治安筋が本紙に述べたところによれば、組織のメンバーはシナイ半島の「ムスリム同胞団」やテロ組織「ダーイシュ」と協力関係にあるという。報道によると、治安部隊が兄弟と母親のDNAサンプルを採取し、容疑者の身元を特定したという。事件当日、犯人の妻と家族が勾留されたが、これは犯人の事件への関与を示す一次情報を受けてのことだった。この情報は、DNA検査によって裏付けられることとなった。


先週の日曜日、ガルビーヤ県で最も大きい教会の聖ゲルギオス教会礼拝堂に自爆犯が侵入し、自爆ベルトによる攻撃で28人のキリスト教徒が殺害、77人が負傷した。一方、聖マルコ大聖堂の門前では、爆弾ベルトによる自爆で警察官7人を含む17人が殺害、48人の通行人と礼拝者が負傷した。この時、コプト教皇タワドロス2世が聖枝祭のミサを執り行っていたが、犯人は教会内部へは侵入できなかった。前年12月にはカイロ中心部の聖ペテロ・聖パウロ教会を狙った自爆テロで25人以上が殺害された。テロ組織「ダーイシュ」はこれら3つの爆破について犯行声明を出している。

(後略)

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( 翻訳者:新宅涼 )
( 記事ID:42482 )