パリ:アフリカのイスラーム宝物展、開催
2017年04月14日付 al-Hayat 紙

■オランド大統領、アフリカにおけるイスラームの宝物展の開催式を執り行う

【パリ:ランダ・タキー・ディーン】

フランス大統領、フランソワ・オランドはアラブ世界研究所において、「アフリカのイスラーム宝物展」の開催式を行った。開催式には、モーリタニア、マリ、ブルキナファソの首脳が参加した。オランド大統領はスピーチで以下の通り述べた。

創立30年を迎えたアラブ世界研究所が主催する今回の展覧会の目的は、戦略的かつ政治的である。この展覧会は、アフリカ沿岸においてイスラームが伝播する様子と、近代美術を含む作品に見られる伝搬の印を中心に展示している。また、この展覧会ではこれまで一般公開されなかった作品も展示されている。その中にはトンブクトゥの手稿が含まれる。これは何世紀もの間、学問において開放的なイスラームの象徴を体現している。また、この作品は、過去に起きた破壊活動の象徴でもあり、かつ我々がこれらの宝物を守る礎でもある。

また、オランド大統領は次のことを述べた。

一番大事なのは、これらの宝物を作り、自身の命を危険にさらしながらも手稿を隠し、そして守ったマリの人々である。マリ北部が我々の同盟国であるマリやアフリカ諸国と共に解放されたときに見つかったその手稿は、修復される必要があった。同様に墓標の修理も必要だった。これは途方もない作業である。意見を出し合い、修復のために共に歩んでいただいたユネスコの事務局長に、この場で感謝申し上げる。我々は、マリで起きたことを通して、イラクやシリアで同じようなことが起きていること、そしてテロが人々を攻撃すれば必ず、彼らは過去の遺産に打撃を与える。彼らは歴史を破壊すると同時に、歴史の今を生きる人たちを抹消しようとしている。人間と人々が残した遺産を区別しないのだ、ということを示したい。。

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( 翻訳者:滝瀬晏子 )
( 記事ID:42523 )